概要
しなやかで人に優しい次世代情報技術を追求
驚異的な発展に伴い情報環境が大きく変化
私たちを取り巻く情報環境は、高度な情報システムの普及によって急激に変化しています。利用する人々も高齢者から子供たちにまで拡がり、誰もが情報化の恩恵を安心して受けられる環境の提供が急務となっています。また一方で、情報通信技術は、驚異的な情報伝達能力を持った高速ネットワークの時代へと移行しています。新しい通信技術は、情報処理技術の驚異的な進歩と手を携え、情報環境をさらに大きく変化させようとしています。
高度化する情報システムに対応できる技術者・研究開発者に
「情報革命」と呼ばれる大転換の時代に対応できる人材には、柔らかな発想で、広い視野を持ち、しなやかで人に優しい情報システムを考えられる素養とともに、新たな情報通信技術(ICT)の創造とその応用を推進できる能力や、情報とメディア、情報と人間との関係性について洞察できる深く豊かな見識が求められます。
情報学群では、情報技術の明日を拓き、情報社会の未来をデザインする先端研究を進めるとともに、情報技術の本質を理解し、大胆で柔軟な発想力を育む教育によって、高度化する情報システムに対応できる技術者・研究開発者となることをめざします。
各専攻分野のプロフェッショナルをめざすための3つの学びの階層
情報学群の専門科目群は、基本的に3つの階層で構成されています。まずは、「専門基礎科目群」によって、その後の専門科目を理解する上で必要な基礎知識を身につけます。次に、3つの専攻それぞれの中心的な科目を配置した「専門発展科目群」で、専門性を養います。さらに「専攻領域科目群」で、それまでに学んだことをより深く理解し専門領域を究めるための実験や、卒業研究などを行います。
ゼネラリスト的な資質を備えたスペシャリストに
一連の学びが、学年次によって分離されることなく、4年間の一貫的・体系的な教育プログラムを形成していることも、本学群の教育の大きな特長です。学生たちは、1年次から専門科目を履修することで、各専攻の専門分野の魅力を知り、将来、どの分野を専攻するか、比較検討しながら選択できます。
副専攻の選択が可能
人に優しい情報社会のあり方を学ぶ3つの専攻(令和5年度入学生~)
AI・コンピュータ科学専攻
コンピュータ科学の基本概念をしっかりと学びつつ、現在のAIという技術を学びながら、さらに将来発展する技術に対応できる知識を修得します。それらによりコンピュータの新たな可能性を拓くことができるIT技術者をめざします。
サイバーリアリティ専攻
コンピュータ科学の基本概念をしっかりと学びつつ、特にサイバー空間を支えるネットワーク・セキュリティ技術について深く学び、VRやサイバーフィジカル空間を中心としたメディア技術を修得する。それにより将来のサイバーリアリティを支えるIT技術者をめざします。
脳情報・心理情報学専攻
コンピュータ科学の基礎を学ぶと同時に、脳活動計測、心理実験、生体計測などの実践的な技法を通じて人間について理解を深め、脳情報学、心理情報学を修得する。それにより人に優しい情報通信技術の開発に貢献できる技術者をめざします。
- 令和4年度入学生までは、下記の4つの専攻で学んでいます
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情報と人間専攻
人間の優れた知的能力の解明を図り、知識の表現と利用、推論と学習、認識と理解、人と協調するシステムなどの教育・研究を通じて、人に優しい未来の情報通信技術を有効に活用できる人材となることをめざします。
情報とメディア専攻
CGや映像制作などの仕組み、ネットワーク技術、メディア情報システムのあり方などを学びます。卒業後はディジタルメディアエンジニア、映像制作関連、ソフトウェア開発など幅広い職種に道が開かれます。
情報通信専攻
情報通信をより高品質で快適に行える新世代ネットワークシステムや、情報通信の性能を飛躍的に向上させる通信方式など、コンピュータネットワークに関する教育・研究を通じて、情報通信の未来を担うことが期待されます。
コンピュータサイエンス専攻
ハードウェアとソフトウェアの両面から情報工学を体系的に学ぶことで、技術の急激な進歩に柔軟に対応し、情報システムの発展に寄与できる、先導的な ICT(情報通信)技術者をめざします。