2019.10.17在学生・保護者 / 地域・一般 / 学生生活

学生団体と県内企業で開発するロケットエンジンが製作開始

本学学生団体RaSK(ラスク)が進める自作ハイブリッドロケットエンジン開発プロジェクトが、県内外企業の協賛金や県内企業の加工技術協力を得て前進しています。
10月16日には、エンジンの外殻となるアルミ円筒の加工に協力いただく株式会社キヨトウ(高知県香南市)に学生たちが訪問し、製作に関する打ち合わせと加工現場を見学しました。

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RaSK(ラスク)は、高度1㎞以上に到達する自作ロケットの開発を目指す学生団体で、2019年3月に参加した「伊豆大島共同打上実験」では、既製品のハイブリッドロケットエンジンを積んだ自作小型ロケットで、団体発足以来最高高度の896m到達に成功しています。
しかしながら、今まで使っていた既製品エンジンが規制等を背景に入手困難になりつつあり、悩んだ末に学生たちは「無いものは自分たちで作ろう。全て自作のロケットにしよう」と、学生らしい発想で今回のエンジン開発プロジェクトに乗り出しました。

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(伊豆大島共同打上実験の様子)

エンジンの設計図は完成したものの、資金面と部品加工技術という学生だけでは乗り越えられない壁にぶつかり断念しかけた際、手を差し伸べてくれたのが、学生の志に賛同した山﨑 道生高知県工業会会長でした。
同会賀詞交歓会で、企業やメディア各社にプロジェクト内容や協力を呼び掛ける場を提供するなど、様々な場面で強い推進力になってくださった結果、県内外企業からの多くの協賛金と、高知県工業会受注拡大委員会によるエンジン部品の製作協力をいただけることにつながりました。

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(高知県工業会賀詞交歓会でプレゼンする様子)

エンジン部品の製作は、学生団体だけでなく、高知県工業会受注拡大委員会の協力のもと、今回訪問した株式会社キヨトウを含む県内5社に担っていただき、2020年3月のエンジン完成を目指しています。

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(エンジン部品の製作の分担)

本格的な製作開始に、RaSKメンバーの浅井 友彰さん(システム工学群 2年)は「職人さんの金属加工の手さばきを間近に見学させていただき興奮しました。企業の皆さんのプロの技術で、自分たちの理想を現実にしていただき非常にありがたいです。皆さんのご協力でここまで来ることができたので、次は自分たちがもっと頑張る番だなと思います」と力強く語りました。
また、株式会社キヨトウの清藤 貴子専務からは「協賛金の集め方も図面の書き方も分からないことだらけだと思いますが、その中で企業のテクニックを熱心に吸収しながら着実に成長している姿に関心しています。純粋な学生の夢に協力することができて幸栄です」とエールが送られました。

10月16日の打ち合わせ・見学の模様をメディア各社様にも取材いただきました。
一部ご紹介します。

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