2021.1.29地域・一般 / 地域貢献 / 学生生活 / 研究 / 研究者・企業

西條特任教授らがフューチャー・デザイン・ワークショップ2021で講演

1月23日・24日、Web開催された「フューチャー・デザイン・ワークショップ2021」(主催:高知工科大学 フューチャー・デザイン研究所)で、西條 辰義特任教授肥前 洋一教授Raja Timilsina助教井上 裕香子​助教、Pankaj Koiralaさん(博士後期課程基盤工学コース 2年)が講演しました。

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フューチャー・デザイン(※)の考え方の提唱者である西條特任教授は1日目に「フューチャー・デザイン:新たなパースペクティブ」をテーマに講演しました。冒頭、物質・社会・経済など様々な循環のコントロールに失敗してきた人類の歴史を振り返り、ヒトの特性(社会性・相対性・近視性・楽観性)を体現した「自由市場」、「民主制」について紹介しました。そのうえで、その社会システムにおいては、将来を見る目が欠如しており、フューチャー・デザインの目標として、将来を見る目をデザインすることが重要であると述べました。さらにフューチャー・デザインは、従来の問題解決手法とは異なり、ヒトの考え方・行動を変える仕組みの設計を先に行い、そこから逆にヒトの考え方・行動の変化を検証していく方法論であると説明しました。

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2日目に登壇した肥前教授は、「将来世代の利益を反映させるための投票方式に関する実験室実験」をテーマに講演しました。投票において、18歳未満の子を持つ親に代理投票権を与えた場合や現世代の人に将来世代の代理票を与えた場合等を検証し、将来世代の代理票の導入によって持続可能な集合的選択を実現することは困難であるとの結論を導きました。

また、Raja Timilsina助教は「Solving wicked and ill-defined problems such as sustainability of waste management in Nepal with compost bins and FD treatment」をテーマに、井上助教は「将来に対する向社会性を導く動機の検討~平等か総和最大化か?」をテーマにそれぞれ講演しました。

※フューチャー・デザインとは、現世代だけでなく将来世代の利益も反映させた意思決定により、持続可能な社会をデザインする考え方です。

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