2021.1.28在学生・保護者 / 地域・一般 / 地域貢献 / 学生生活 / 学群・大学院

学生が「高知家地方創生アイデアコンテスト2020」で優秀賞および敢闘賞を受賞

「高知家地方創生アイデアコンテスト2020(主催:高知県)」で、経済・マネジメント学群の学生の2つのチームが受賞しました。本コンテストは、高知県内の学生が地域経済分析システム(RESAS)※ を活用して地域の課題を分析し、高知を元気にする政策アイデアを提案するコンテストです。

「肥前ゼミBチーム」による新たな政治のあり方を提案した「高知県議会にクォータを設ける!」が優秀賞、「肥前ゼミAチーム」による空き家を活用して移住を促進し経済を活性化する「高知家ホームステッド」が敢闘賞をそれぞれ受賞し、受賞式が1月26日に永国寺キャンパスで行われました。

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優秀賞を受賞した「肥前ゼミBチーム」は、高知県議会議員の定数37のうち15を女性枠(クォータ)とする、政治による地方創生という新しいアプローチのアイデアを提案しました。学生たちは、高知県で明治から大正にかけて女性の参政を主張し続け、後に「民権ばあさん」と呼ばれた高知県出身の楠瀬 喜多に着目し、高知県の女性の「はちきん」と呼ばれる強い行動力が、女性の参政への道筋をつけた歴史を紐解きました。

楠瀬 喜多と地域の人たちの活動は、1880(明治13)年に日本初(世界でも2番目)の女性参政権(高知県上町町会、その後に小高坂村村会)を実現するに至っており、1945(昭和20)年の完全普通選挙の実現から65年も前にこのような事実があった高知の先進性に着目し、今回の提案に至りました。

審査では、地方創生のアイデアとして、観光や地場の産業といったものが多い中、政治にスポットを当てた独創性が高く評価され、栄えある優秀賞を受賞しました。

優秀賞を受賞した「肥前ゼミBチーム」代表の山中 一真さん(経済・マネジメント学群 3年)は、「自分たちの考えた政策アイデアがこのような素晴らしい賞をいただいたことは大変誇らしく、ご指導くださった肥前教授、チームの皆さんに感謝しています。講評でも称賛いただきましたが、RESASを活用したコンテストであり、経済の視点のアイデアが数多く提案される中で、政治という他のチームとは違う側面からの提案であることが自分たちの独創性であり強みであったと思います。高知県で行う政策なので高知県の政治の歴史に着目し、温故知新での地方創生のアイデアを発想し提案しました。私たちの発想した新しい政治の在り方を発信することで、高知が元気になり、全国に、そして世界に広がっていけば嬉しいです」と受賞の喜びを語りました。

※地域経済分析システム(RESAS:Regional Economy Society Analyzing System)とは、産業構造や人口動態などの地域経済に関する様々なビッグデータを集約し、地図やグラフで分かりやすく可視化するシステムです。地方自治体の様々な取り組みを情報面から支援するため、経済産業省と内閣官房(まち・ひと・しごと創生本部事務局)によって提供されています。

優秀賞
チーム名:「肥前ゼミBチーム」
山中 一真さん、上川 悠馬さん、大久保 亮汰さん、嶋田 和弥さん、徳永 健斗さん(経済・マネジメント学群 3年)

敢闘賞 
チーム名:「肥前ゼミAチーム」
西本 恵哉さん、新宅 真弥さん、松木 香代梨さん、平石 雄彦さん(経済・マネジメント学群 3年)

(指導教員:肥前 洋一教授(経済・マネジメント学群 政治経済学研究室)

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