2024.3.27在学生・保護者 / 学生生活 / 学群・大学院 / 研究

学生3名が日本機械学会「畠山賞」および「三浦賞」を受賞

学生3名が日本機械学会「畠山賞」および「三浦賞」を受賞しました。

日本機械学会畠山賞

「畠山賞」は、4年制大学機械系学科卒業者で人格・学業ともに優秀な学生に対して贈られる賞です。

稲垣 壮祥さん(システム工学群 4年・福岡県・私立西日本短期大学附属高等学校出身)
指導教員:医工先進 検査システム研究室 竹内 彰敏教授
研究テーマ「薄い付着液膜の超音波厚さ推定基礎」
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受賞コメント:受賞することができて嬉しいです。ご指導いただいた竹内先生には感謝申し上げます。私は、潤滑油の膜などの液膜の厚さを超音波で測定する方法について検討してきました。膜厚を変化させて超音波の反射波を観測する実験では、薄膜における反射波の観測に苦労もしましたが、実験装置を改良することで実験データを取得することができました。また、超音波の理論からプログラムを組んで、膜厚に対応した反射波を計算から得られた時には達成感がありました。大学院では、引き続きトライボロジー分野の研究に取り組む予定です。

日本機械学会三浦賞

「三浦賞」は、大学院機械工学系修了者で、人格・学業ともに最も優秀であると認められた学生に対して贈られる賞です。

天野 愉心さん(大学院修士課程 航空宇宙工学コース 2年・岡山県立岡山朝日高等学校出身)
指導教員:流体工学研究室 辻 知宏教授
研究テーマ「液晶流中の分子配向挙動が液晶プラスティックの分子配向挙動に及ぼす影響」

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受賞コメント:液晶の研究に魅力を感じ、3年の時から液晶プラスティックの優れた成形条件を数値計算で見出す研究に取り組んできました。3万通りある数値計算プログラムを自分で組み、磁場を加えた環境で、最高の条件を理論上みつけることができたのは大きな成果だと感じています。春からは、製造業の生産技術の職に就きます。ずっと愉しんで仕事をするために、これからも知的好奇心をもっていたいと思います。最後になりましたが、ご指導くださった辻先生や研究室のメンバーには感謝申し上げます。高知工科大学で、高め合える友人に出会えたことは、かけがえのない財産です。
須佐美 大夢さん(大学院修士課程 知能機械工学コース 2年・大阪府立四條畷高等学校出身)
指導教員:材料革新サスティナブルテクノロジー研究室 川原村 敏幸教授
研究テーマ「パワーデバイス作製に向けたミストCVD法による酸化ガリウム薄膜成膜と特性評価」
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受賞コメント:ミストCVD法と呼ばれる成膜手法を用いて、新世代のパワーデバイス材料として注目されている酸化ガリウムの開発に取り組みました。国際学会で発表することを目標に、酸化ガリウムへの不純物添加による導電性確保や、一般的に使われる基板より加工性の高い基板上への成膜など幅広く研究に取り組み、最終的には酸化ガリウムの電気特性をはかることに成功しました。その成果をポーランドで開催されたEMRSで発表した際には、自分の行ってきた研究が世界的にインパクトの高いものであったと強く感じました。丁寧にご指導くださった川原村先生や安岡龍哉さんをはじめとする先輩方には心から感謝しております。春からは、半導体電子部品メーカーで技術営業の職に就きます。これからも、様々なことに挑戦し、成長していきたいです。

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