2018.10.16卒業生 / 在学生・保護者 / 地域・一般 / 地域貢献 / 研究 / 研究者・企業

高知化学シンポジウム2018を開催しました

10月13日、永国寺キャンパスにおいて、高知化学会および高知工科大学総合研究所物質創成工学研究センター構造ナノ化学研究室が主催する「高知化学シンポジウム2018」を開催しました。

本シンポジウムは、高知県内の産学官で化学研究に携わる全ての関係者の学術的・人的交流を図る目的で開催しており、学生および若手研究者に対しても、口頭発表・ポスター発表できる経験の場を提供しています。

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今回は、その分野の最先端研究が紹介される特別講演や、若手研究者や学生による口頭発表・ポスター発表が行われ、100名を越す参加者がそれぞれの研究内容に耳を傾け、活発な議論を交わしました。

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(写真:闞 凱 助教(高知工科大学 環境理工学群)の特別講演「天然由来物質を用いたバイオベース高分子材料の創製および機能化」の様子)

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(写真:嘉部 量太 助教(九州大学 先端有機光エレクトロニクス研究センター)の特別講演「長残光を示す有機材料の開発」の様子)

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(写真:熱気に包まれたポスター発表会場や、活発な質疑応答が交わされた口頭発表の様子)

シンポジウムの閉会式では、口頭発表部門、ポスター発表部門のそれぞれから優秀発表賞が選ばれ、以下の受賞者に表彰状が手渡されました。

優秀口頭発表賞(全9件中2件が選出)

■岡田 啓さん (大学院修士課程 化学コース1年、機能性高分子化学研究室(杉本 隆一 教授)所属)
「ジエチル亜鉛錯体を用いたビニルモノマーの重合」

■谷口 彩乃さん (大学院修士課程 化学コース1年、有機-無機ハイブリッド材料化学研究室(小廣 和哉 教授)所属)
「Ce³⁺含有単分散CeO₂ 多孔体の合成とその触媒反応」

優秀ポスター発表賞(全46件中5件が選出)

■瀬戸口 瑶花さん (大学院修士課程 化学コース1年、機能性ナノマテリアル研究室(大谷 政孝 講師)所属)
「コバルト系金属有機ナノ結晶のサイズおよび立体構造制御合成」

■久米川 裕太さん (環境理工学群4年、有機合成化学研究室(西脇 永敏 教授)所属)
「新規なシアノニトリルオキシド発生法の開発」

■湯川 智基さん (環境理工学群4年、光機能化学研究室(伊藤 亮孝 講師)所属)
「2-ピリジルピラジン型配位子を有する新規シクロメタレート型イリジウム(III)錯体の合成と光化学物性」

■齊藤 愛梨さん (高知大学大学院)
「細菌検出を可能とする色素含有型高輝度ナノエマルションの開発」

■山口 紗也加さん(高知大学)
「ポリマーブレンドテンプレートの作製条件検討とナノディスクアレイの作製への応用」

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本シンポジウムは、2014年度から2017年度まで「高知大学-高知工科大学ジョイントセミナー」という名称のもと2大学間の交流目的で開催してきましたが、今回「高知化学シンポジウム」と名称を改め、県内に限らず国内の産業界や教育機関、地方公共団体などからも広く発表者の公募を開始しました。

ポスター発表に臨んだ高知工業高等専門学校の福重さんや、高知大学大学院生は、「研究内容や方針について専門の先生方から沢山アドバイスをいただける貴重な場となります」「学内以外の場所で発表する機会は多くないため、民間企業や他大学の研究者の方々が多く集まる本シンポジウムは貴重な発表経験の場となります」と語ってくれました。

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(写真:ポスター発表部門に参加してくれた高知工業高等専門学校の皆さん)

本シンポジウムでの活発な議論を通じて、高知県内の化学研究のさらなる発展と、産学官連携による高知県発の新たなイノベーションへとつながることを期待しています。

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