2019.8. 9在学生・保護者 / 地域・一般 / 研究 / 研究者・企業

日本エネルギー環境教育学会(全国大会)を本学で開催しました

8月5日~7日、永国寺キャンパスで、日本エネルギー環境教育学会の第14回全国大会が開催され(主催:日本エネルギー環境教育学会、共催:高知工科大学,高知みらい科学館)、本学からは「木質バイオマス」と「里山工学」に関する研究成果を発表しました。

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学会には全国の小・中・高校の教員や、研究者、大学生などが集まり、"自然との共生を目指すエネルギー環境教育"をテーマに、研究発表や展示、エクスカーション(体験型見学会)などが行われました。

8月5日のシンポジウムでは、本学の永野 正展 技術顧問(地域連携機構)が「枯れない資源、木質バイオマス-地域資源を地域に活かす」と題した基調講演を行い、地域の未利用木質バイオマス資源を活用した発電事業や木質ペレット製造販売事業を始めた経緯、世界的な植物資源活用の動向などを紹介しました。
講演の最後には「環境保全を考える時、例えば伐採体験等で終わらずに、切り倒された木や枝葉等を地域資源として活用する方法はないかというところまで環境教育を行うことが重要である」と参加者に熱く語りかけました。
また、8月7日には、株式会社グリーン・エネルギー研究所宿毛事業本部の見学会が企画され、参加者は地域に安定したエネルギーや雇用をもたらす木質バイオマス火力発電所とペレット製造工場を見学しました。

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8月5日の企画セッション「里山工学の創成」には、里山をフィールドに研究を行う本学の教員と大学院生6名が登壇しました。
まず、里山工学の発起人である高木 方隆 教授(システム工学群)から、里山を研究フィールドに据えた経緯や、自然に対して受け身でありながら、現代の科学技術を駆使して快適で健康的な里山暮らしをめざしていること等が説明されました。
その後、各教員がそれぞれの専門分野から進めている研究の成果や課題が紹介されました。
また、大学院生からは、里山をフィールドに自ら研究課題を設定し、座学で学んだ知識を活かして実際の自然相手に試行錯誤している内容が報告されました。

<当日の発表題目一覧>
里山工学の狙い(高木 方隆 教授)
里山環境の空間的特質(渡辺 菊眞 准教授)
里山にある氏神復興プロジェクト(渡辺 菊眞 准教授)
まちと里山の気象環境(赤塚 慎 准教授)
里山における有用植物の自生適地評価(村井 亮介 助教)
佐岡地区における森林三次元構造の把握(修士課程 社会システム工学コース2年 宮本 森孫)
佐岡地区の水文環境調査(修士課程 社会システム工学コース2年 高橋 遥)

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