2021.11.26地域・一般 / 地域貢献 / 学群・大学院 / 研究

ものづくり総合技術展に出展しました

11月11日~13日の3日間、高知ぢばさんセンターで開催された「第10回ものづくり総合技術展」に出展しました。
開会式では濵田 省司高知県知事の挨拶の後、本学の磯部 雅彦学長らがテープカットを行い、盛大な開幕となりました。

本イベントは、高知県内で「ものづくり」に携わる事業者の皆様に、優れた技術・製品の紹介や、商談を行う場を提供することで、本県の「ものづくりの地産地消」と「地産外商」を一層推進すること並びに、高知県の将来を担う若者に県内企業を広く知ってもらうことを目的に、会場とオンラインのハイブリッド型で開催されました。

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本学からは、食品加工ゾーンに松本 泰典准教授(システム工学群地域連携機構)の「生鮮食品等の高衛生・鮮度保持に有効なスラリーアイス」を出展しました。 株式会社コアテックと共同開発した「次亜塩素酸水を含有したスラリーアイス」は、急速冷却に加えて殺菌効果を追加できることから、生鮮食品などの鮮度保持への活用が期待されています。ブースでは、高品質な食品の提供を実現可能としたスラリーアイスの研究・開発の技術について、パネルと実物を展示して紹介しました。また、スラリーアイスの応用技術である凍結濃縮システムも紹介し、来場者に加熱濃縮した果汁の香りをかいで比較していただきました。スラリーアイスに次いで、凍結濃縮システムについても事業化をめざして研究を継続していきます。

来場者からは「実際にスラリーアイスを触ることで、なぜ急速に冷やすことができるのか理解できました」「普通の氷と違って、まんべんなく芯から冷やすことができるので、鮮度保持にはとっておきですよね」といった感想がよせられました。

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産業技術ゾーンの一般社団法人高知県工業会のブースでは、学生団体RaSK(Rocket and Sat community of KUT) が高知県工業会受注拡大委員会の協力により開発した「自作ハイブリッドロケットエンジン」の実物を展示、ロケットエンジンの開発経緯などをパネル展示と動画で紹介しました。
開発したエンジンは個体と液体の燃料を使うハイブリッド方式で、RaSKが流体力学、計算工学、設計工学などの専門知識を駆使して設計しました。その後、高知県工業会受注拡大委員会の協力のもとプロの目線で設計の調整をしていただいたうえで、同委員会5社により10の部品を製作していただきました。
燃焼関係の2部品も完成し、エンジン組み上げと耐久試験も完了しており、本年度中に燃焼実験を実施する予定です。

来場者からは「自分たちでロケットエンジンを作る実行力がすごいと思いました。さらには、高知県内の企業からも協力得られる高知工科大学の素晴らしさも感じました」といった感想がよせられました。

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13日に開催されたものづくり教室では、本学のものづくり先端技術研究室(松本 泰典准教授)の学生が、未就学児童~小学校低学年対象に、光るバルーンスライムや電流と電磁石の仕組みが学べるモーターカーなどを製作する補助を行いました。計3回実施しましたが、各回ともあっという間に定員に達するほどの大盛況で、参加した親子は、部品の組み立てや回路の接続に苦労しながらも正常に動作したときには嬉しそうな表情で歓声をあげ「大学生が教えてくれたから簡単にできて楽しかった」と、満足そうに自分で作った作品を持って帰りました。

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今後も、本学は基本理念である「世界の未来に貢献できる研究成果の創出」「地域社会との連携と貢献」の具現化をめざし、産学官民のさらなる連携を推進してまいります。

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