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- ルワンダ発ソーシャルビジネスに学ぶ課題解決と行動の力
「課題の発見から始まり、行動しながら事業をつくる」――。そんな実践をルワンダで展開してきた社会起業家・山田 美緒さんによる特別講義が、7月2日、データ&イノベーション学群の1、2年生を対象に開催されました。
山田さんは、2016年、夫の仕事の都合で移住したルワンダで、ソーシャルビジネスの会社「KISEKI」を起業。
[山田 美緒さん 「KISEKI Ltd.」代表]
最初に開業した日本食レストランでシングルマザーたちを雇用したことをきっかけに、幼稚園の運営や、縫製のトレーニングセンター、子ども食堂や託児所などの開設、そして日本の若者向けのインターンの提供など、幅広い事業を展開してきました。
いずれも、あらかじめ明確なビジョンが描けていたわけではなく、活動している間に課題が見つかり、それが少しずつ事業化されたものだといいます。根底にあるのは、「地域のお母さんが笑顔で暮らせる社会を創る」という想いです。
今回の特別講義は、こうした山田さんの社会を切り開く発想と行動力に共感した金 広文教授が依頼し、山田さんが帰高するタイミングで、実現しました。
[金 広文教授(左側)]
学生から寄せられたのは、「経営能力はどうやって身につけたのか?」「ポジティブになれないときはどうするか?」といった実践的な質問。山田さんは一つひとつ丁寧に答えながら、「100%準備をしてから始めようとするのではなく走りながら考えていくのが大事である」と、物理的に一歩踏み出すことの重要性を語りました。
後半は、グループに分かれ、「小学校の学習遅延」「女性の雇用」などルワンダの地域課題や、山田さんの会社の体験プログラムを改善するアイデアなどを発表。
グループワークでは、山田さんの取り組みにある「ボランティア・ツーリズム」のような実践的学びの構造――現地の課題に当事者意識を持って関わるという姿勢――が反映されており、学生たちは自身の生活や将来に引き寄せて考えを深める機会となりました。
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