2020.3.18在学生・保護者 / 地域・一般 / 学群・大学院 / 研究

電気学会・電子情報通信学会・情報処理学会 四国支部奨励賞を学生4名が受賞

本学学生4名が「電気学会・電子情報通信学会・情報処理学会 四国支部奨励賞」を受賞しました。
本賞は、電気学会・電子情報通信学会・情報処理学会の四国支部が合同で、四国内の大学・高等専門学校の特に優秀な学生に対し贈呈する賞です。

高知工科大学 受賞者

システム工学群 4年 田中 知成さん
 卒業研究題目「画像認識に基づく自動走行制御システムのHW/SW協調設計による高効率実装」
 画像認識による自動走行技術に求められる、高速処理・低消費電力・低コスト化・開発の効率化に関する研究に取り組みました。具体的には、プログラマブルSoCを用いたハードウェア(HW)とソフトウェア(SW)の協調設計により、開発の効率化を図る自動走行制御システムの実装を行いました。車道外側線検出によるレーンキープ制御についてはHW実装を行い、SWに対して130倍の高速化を達成しました。
 これまでの研究成果が評価され大変嬉しく思います。研究を進めるうえで多くの助けをいただいた密山 幸男准教授廖 望助教、研究室で共に支えあったメンバーに感謝し、大学院でも一層研究に励みたいと思います。
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大学院修士課程 電子・光システム工学コース 2年 猪岡 柚香さん
 修了研究題目「バンドギャップ基準電源回路を対象としたBIST手法に関する研究」
 大規模集積回路(LSI)のテスト回路に関する研究をしてきました。テスト容易化設計の代表的な方法の一つであるBIST(Built-In Self-Test)手法では、近年問題となっているLSIが故障しているかを調べるためのテストコストの削減が図れます。我々の研究では、実用化例の少ないアナログLSIを対象としたBIST手法の実現を目指し、バンドギャップ基準電源回路を対象としたBISTを設計し、試作チップに実装しました。さらに研究を進め、試作チップがより高性能で設計通りに実装できれば、実用化の可能性が期待できます。
 今回の受賞は、自主的に自由な研究に取り組める環境を整えてくださるとともに、時には親身になってアドバイスしてくれた橘 昌良教授、研究室メンバーの支えがあってのものだと感謝いたします。

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情報学群 4年 飯干 寛幸さん
 卒業研究題目「不揮発性メモリを使ったデータ永続化システNV-HTMの評価」
 プログラミング言語研究室(鵜川 始陽准教授)に所属し、電源が失われてもデータが保持される不揮発性メモリを使った、データ永続化システムNV-HTMの性能を評価しました。比較実験は、NV-HTMを使って汎用のデータ構造を永続化させる場合と、個々のデータ構造のアルゴリズムを不揮発性メモリに特化させて永続化させた場合とで実施しました。その結果、前者の方が後者に比べて処理が遅いことが分かりました。更に、NV-HTMを使った場合の方が遅くなる原因を突き止めました。
 本研究を推進できたのは、鵜川先生ご指導と研究室メンバーの支えがあったお陰と感謝しています。大学院でも本研究を継続して行い、次の段階であるNV-HTMの高速化に取り組みたいです。

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大学院修士課程 情報学コース 2年 井上 舜也さん
 修了研究題目「看護演習における圧力変化データを用いた触診技術分析」
 近年の看護教育では、学生の急激な増加による教育水準の維持が課題となっています。また、看護技術の基本である触診は、視認が困難な圧力の情報も習熟度の評価に重要となります。本研究では、効率的な触診演習支援を目的として、看護学生や母性看護教員を被験者とした触診中における手の圧力変化データから基本に忠実な触診の特徴を分析し、指導が必要な学生の判別を行いました。これにより、指導および評価が困難であった触診演習時の教育効果の向上が期待されます。
 敷田 幹文教授、共同研究者の皆様には終始熱心な指導および適切な助言をいただき、心より感謝申し上げます。社会に出ても研究で培った経験を生かして頑張ります。

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