日本学術振興会(JSPS)特別研究員

1.制度の概要

特別研究員(DC)

目的

優れた若手研究者に、その研究生活の初期において、自由な発想のもとに主体的に研究課題等を選びながら研究に専念する機会を与えることにより、我が国の学術研究の将来を担う創造性に富んだ研究者の養成・確保に資することを目的とする。

申請資格

採用年度の4月1日現在、次のいずれかに該当する者
(DC1)博士後期課程在籍12ヶ月未満
(DC2)博士後期課程在籍12ヶ月以上36ヶ月未満

採用期間・研究奨励金

(DC1)3年間・月額20万円/(DC2)2年間・月額20万円

研究費

特別研究員(DC)申請時に、科学研究費助成事業・特別研究員奨励費への応募が可能

特別研究員(PD/RPD/CPD) ※R5.10~ 助教(特別研究員)として雇用

目的

(PD)優れた若手研究者に、その研究生活の初期において、自由な発想のもとに主体的に研究課題等を選びながら研究に専念する機会を与えることにより、我が国の学術研究の将来を担う創造性に富んだ研究者の養成・確保に資することを目的とする。

(RPD)特別研究員制度の一環として、子育て支援や学術研究分野における男女共同参画の観点から、優れた若手研究者が、出産・育児による研究中断後に円滑に研究現場に復帰できるように支援することを目的とする。

(CPD)特別研究員制度の一環として、優れた若手研究者が、海外の大学等研究機関で長期間研究に専念できるように支援することを目的とする。

申請資格

(PD)採用年度の4月1日現在、博士の学位を取得後5年未満の者(申請時においては、見込みでもよい)

(RPD)上記(PD)の申請資格及び採用の前年の4月1日時点で未就学児を養育しており、その子の出産・育児のため、採用の前年の3月31日から遡って過去6年半以内に3ヶ月以上研究活動を中断した者または出産または疾病や障害のある子を養育したため、採用の前年の3月31日から遡って5年以内に3ヶ月以上研究活動を中断した者

(CPD)採用時に以下の資格を満たしている者
 -当該年度採用分PDに申請し、PD採用中の者
 -PD採用中の受入研究機関を、CPDの受入研究機関とする

※RPD:Restart PD/CPD:Cross-border PD

採用期間

(PD)・(RPD)3年間/(CPD)5年間

研究費

特別研究員(PD/RPD)申請時に、科学研究費助成事業・特別研究員奨励費への応募が可能

2.申請手続き

日本学術振興会(JSPS)のホームページにて、2月上旬頃に翌年度採用分の募集要項が発表されます。高知工科大学を受入研究機関として申請を希望する方は、募集要項発表以降に研究支援課までご連絡ください。申請に必要なID・パスワードを発行のうえ、申請手順をお知らせいたします。

※学内向けには、募集要項発表後に全学メールにて手順等周知いたします。

3.研究環境向上のための若手研究者雇用支援事業

高知工科大学では、これまで受入研究機関と雇用契約を締結することが出来なかった日本学術振興会・特別研究員-PD、RPD、CPD(※以下「PD等」)の安定した身分の確保、社会保障の充実及び研究に専念できる環境を提供するため、日本学術振興会(JSPS)が令和5年度10月から実施する「研究環境向上のための若手研究者雇用支援事業」(以下「雇用支援事業」)に登録申請を行い、雇用制度導入機関として登録されました。令和5年10月1日より、本学の就業規則に基づき特別研究員PD等を「助教(特別研究員)」 として雇用を行います。

また、PD等は日本学術振興会(JSPS)が採用した優秀なポストドクターであることから、本学独自の支援(PD等手当、住居手当、特定研究費の付与)により、継続的に優秀な若手研究者の受け入れを促進に繋げます。

雇用支援事業の詳細については、日本学術振興会のHPをご覧ください。

高知工科大学で雇用する特別研究員-PD等の育成方針

「世界の未来に貢献できる研究成果を創出できる人材の育成」を目標とし、育成方針を制定しました。

高知工科大学で雇用する特別研究員PD等の育成方針(令和5年7月12日制定)

高知工科大学で雇用する特別研究員-PD等の待遇

PD・RPD/CPD給料月額*1         手当月額*2        勤務形態等       その他    特定研究費*3      
PD・RPD 36.2万円

PD等手当 6.3万円
住居手当 2.5万円

常勤・助教(特別研究員)
裁量労働制

公立学校共済組合加入
雇用保険適用
公務災害保険適用

50万円/年

CPD 44.6万円

PD等手当 6.3万円
住居手当 2.5万円

常勤・助教(特別研究員)
裁量労働制

公立学校共済組合加入
雇用保険適用
公務災害保険適用

50万円/年

*1 日本学術振興会(JSPS)から特別研究員-PD等の受入研究機関に交付される「雇用支援金」から支払う。
*2 日本学術振興会(JSPS)から特別研究員-PD等に追加交付される「特別研究員奨励費(学術条件整備)」及び大学の財源から支払う。
*3 大学の財源から支払う。