• 情報学群

ソフトバンク株式会社

Kubouchi Sayaka窪内 彩佳さん

満足度の高いユーザー体験を提供するため、画面デザインを通してサービスの改善を重ねています。

ソフトバンク株式会社

(情報学群2016年卒業)

 高知出身の私にとって、高知工科大学は身近な存在でした。出身高校から多くの先輩が進学していたことも、その理由のひとつです。幼い頃からIT関連の仕事に就くのが夢で、高校でも情報を専門に学んでいたので、大学でも情報工学を学びたいという気持ちが強くありました。また、当時は高校の教員になることも視野に入れていました。高知工科大学の情報学群では教職課程で教員免許も取得できること、さらに必修科目がなく自分の興味のある科目を自由に選べるという点に魅力を感じ、受験を決めました。

 入学を控えた時期は、専門性の高い内容を美しいキャンパスで学べること、そして初めての一人暮らしにとてもワクワクしていました。ただ、女子学生が少なく新しい友人ができるか少し不安でしたし、一人暮らしで健康的な生活を維持できるかという心配もありました。ですが、それも無用の心配で、同級生ともすぐに仲良くなれました。新入生歓迎イベントで出会った友人や、学年を超えて親しくなった先輩・後輩と、今でも親密な関係が続いています。

 3年次には栗原先生(栗原 徹教授)の研究室に入り、キャラクターの横顔と正面顔の線画イラストから3Dモデルを生成する手法について研究しました。栗原先生には大変お世話になりました。先生が着任された年に研究室に配属されたため、私たちが1期生。先生はいつも気さくに話しかけてくださり、時には厳しくも愛のある指導をしていただきました。冬にはミカンの差し入れをしてくださったり、私たち学生もお菓子を作って持っていったりと、皆で交流したことも懐かしい思い出です。高知工科大学の先生は、学生との間に壁があまりなく、どの先生も親身になってくださった印象が強いです。

 3年生の夏休みには、ソフトバンクのインターンシップに参加するために、約1カ月間の東京暮らしに挑戦。高知から出たことのなかった私にとっては非常にチャレンジングな出来事でしたが、そのまま面接を受けて入社が決まったので、就職活動自体は短期間で済みました。

 エンジニアとして採用されましたが、元々デザインに関心があったこともあり、現在はUI/UXデザイナーとして、アプリやシステムの画面デザイン・ユーザー体験設計を行っています。ソフトバンク/ ワイモバイルショップの従業員向けの業務システムや、LINEMOなどの一般利用者向けサービスも担当しています。また、最近では、生成AIを活用したデザインプロセスの改善提案にも取り組み、チームをリードしています。システムを完成させれば終わりではなく、日々アップデートしていかなければならないので決して楽ではありませんが、ユーザーからもらえるポジティブな反応にやりがいを感じています。

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 大学で身についた情報工学の知識や、自立的に意思決定する姿勢は、社会人になった今も生かされていま
す。また、年月を経て若手を育てる立場になり、教職課程で学んだことも役立っています。
 時代の変化に合わせて新しい専攻が生まれるなど、高知工科大学は常に最先端を走っている大学だなと感
じます。有名大学出身の方々と一緒に働くことも多いですが、今まで学んだことは決して引けを取らないと感じています。在学生の皆さんにも、自分の力を信じて挑戦し続けてほしいです。

Memory of My Campus Life

 アカペラサークルKOCO'A、フォトサークル、Film Artsに所属していました 。アカペラサークルでは地域のイベントや大学祭で歌を披露しました。サークルの仲間といろいろな場所に旅行に行ったり、イベントに出演して歌ったりしたことは、大切な思い出です。

みんな元気ですか?私も頑張ってます

遯ェ蜀・スゥ菴ウ_霑第ウ・1.JPG 1歳の子どもがいるため、余暇のほとんどを子どもや家族と過ごす時間に割いています。
 時々、夫に子どもを任せて、ひとりで近所のお店にお酒を飲みに行くのがいい息抜きになっています(笑)。
 学生時代に戻れるとしたら、現在の業務で、認知心理学や認知工学、ユーザーインターフェースに関する知識を扱うことが多いため、そういった分野の研究室で学び直してみたいですね。

   

2025年7月 取材