教員情報詳細

LANGUAGE ≫ English
ishitani-yasuto-2.jpg

石谷 康人Yasuto Ishitani

教員略歴

学位 博士(工学)
博士(技術経営)
学歴 明治大学工学部電気工学科 卒業(1988)
明治大学工学研究科電気工学専攻 修了(1990)
東京理科大学総合科学技術経営研究科技術経営専攻 修了(2009)
東京理科大学イノベーション研究科イノベーション専攻 学位取得(2012)
職歴 株式会社東芝 総合研究所 情報システム研究所主事(1990~1996)
株式会社東芝 青梅工場 コンピュータマルチメディア設計部主事(1994~1995)
株式会社東芝 研究開発センター 研究第5部研究主務(1996~2000)
株式会社東芝 デジタルメディア社 コンピュータ&ネットワークセンター主務(2000)
株式会社東芝 研究開発センター 知識メディアラボラトリー研究主務(2000~2004)
株式会社東芝 研究開発センター 知識メディアラボラトリー主任研究員(2004~2010)
東芝ソリューション株式会社 IT技術研究所 ビジネスインテリジェンスラボラトリー主査(2007~2009)
株式会社東芝 ビジュアルプロダクツ社 コアテクノロジーセンター参事(2010~2011)
学校法人新潟総合学園 事業創造大学院大学 事業創造研究科准教授(2011~2014)
高知工科大学 マネジメント学部准教授(2014~)
東京都公立大学法人 首都大学東京 経営系非常勤講師(2015~2017)
国立大学法人 京都工芸繊維 大学大学院工芸科学研究科非常勤講師(2016~2018)
資格
専門分野 アントレプレナーシップ
イノベーション論
技術経営論
経営戦略論
教育工学
研究室 名称 起業工学研究室
詳細 起業工学では、アントレプレナーシップ(起業家/企業家精神や起業家/企業家活動)を分析するために、イノベーションの原点を事例から学び取り、自然科学と社会科学の融合的な研究を行います。本研究室では、中小企業から産業までさまざまな分野におけるアントレプレナーシップやイノベーションのメカニズムを解明します。
所属学会 Academy of Management
Institute of Electrical and Electronics Engineers(IEEE)
組織学会
日本ベンチャー学会
企業家研究フォーラム
日本マネジメント学会
日本教育工学会
関西ベンチャー学会
日本企業経営学会

横スワイプで表の続きをご覧いただけます。

本年度担当講義

学部・学群 コンピュータリテラシー / セミナーⅠ / セミナーⅡ / 数理マネジメントセミナーⅠ / セミナーⅢ / 数理マネジメントセミナーⅡ / 数理マネジメントセミナーⅢ
大学院 起業工学概論

横スワイプで表の続きをご覧いただけます。

研究シーズ

現在の研究 世代を超えたアントレプレナーシップにおける伝統とイノベーションの相互作用の探求

組織のアイデンティティ・ワークと戦略実践の結びつきの解明

アントレプレナーの意思決定と競争優位の結びつきの解明

アイデンティティ・キャピタルのフューチャー・デザインに基づく進路指導法/アントレプレナー教育法の開発

インストラクショナルデザインに基づくワークシート法の開発

経営理念の浸透のメカニズム解明

メッセージ

石谷研究室では、これまでに、中澤氏家薬業株式会社、YAMAKIN株式会社、澁谷食品株式会社、株式会社太陽、廣瀬製紙株式会社、兼松エンジニアリング株式会社、株式会社技研製作所、宇治電化学工業株式会社、金星製紙株式会社、株式会社サニーマート、井上石灰工業株式会社などの国内外で持続的競争優位を確立している高知県のユニークなニッチトップ企業を対象として事例研究を実施してきました。本研究室では、学生が教員と一緒に、それぞれの企業を訪問して見学やインタビュー調査を行いつつ、一次/二次資料を収集・分析して、アントレプレナーシップ、技術経営、イノベーション、戦略行動にまつわる経営現象を分析します。定例開催のセミナーでは、それぞれの調査・分析結果をもとに全員で議論しつつ、検討を深めます。そうした事例研究を通じて、人口減少や経済縮小の深刻な問題に直面している日本の地域企業の持続可能性について深く考察します。

以下に、皆さんへのメッセージを示します。

経済・マネジメント学群の学生のみなさんへ:
在学中に学習したことが「生きた経営学」となるべく、ぜひ、実体験を通して学びましょう。アルバイトだけでなく、ボランティア活動、NPO活動、ビジネスコンテストへの応募などに積極的に取り組んで、学んだことを活用してみましょう。

工学系の学生/院生のみなさんへ:
小さなことで構いませんので、具体的な技術にフォーカスし、高い問題意識をもちつつ最先端の課題に取り組んでみましょう。それで成功すれば、エンジニアとしての自信が高まります。それが、自身の行動によい変化をもたらすでしょう。

すべての学生へ:
今から、自分の「将来のあるべき姿」としてのアイデンティティについて考えてみましょう。20代後半に自分がどのコミュニティに所属しており、そこでどのような人たちに支えられて、どのような成功をしているのか、ぜひ描いてみましょう。そのために、どのような経験やスキル(すなわちアイデンティティ資本)が必要となるのかをあわせて考え、それらを確立・獲得するための将来設計(フューチャー・デザイン)をしてみましょう。そうしたフューチャー・デザインが自分の近い将来に向けたよい羅針盤となるでしょう。

ちなみに、私のアイデンティティ(アイデンティティ資本)は次の通りです。

「私は、以下の特徴を兼ね備えたユニークな教育者さらには学者でありたい」

特徴1:大学教育歴12年(MBAスクール3年、学部9年)

特徴2:企業勤務歴21年(株式会社東芝19年と東芝ソリューション株式会社2年)

特徴3:多彩な業績(技術開発、製品開発、発明(特許)、コンピュータ・サイエンスや経営学の学術論文、科研費など)

特徴4:2つの博士号(働きながら取得した工学と技術経営の博士号)

特徴5:学生への貢献を第一とする著述家(現時点は「ありたい姿」のレベルにとどまっている)

研究業績

代表的な研究論文

タイトル 著者 発表誌 発表年
企業家の意思決定と企業の成長の結びつき:株式会社技研製作所の事例研究 石谷 康人 高知工科大学紀要,Vol.20,No.1,pp.1-21 2024
起業工学研究室における10年間の教育研究活動 石谷 康人 高知工科大学紀要,Vol.20,No.1,pp.71-91 2024
戦略とアイデンティティの連関による企業の成長 —井上石灰工業株式会社の事例研究— 石谷 康人 企業経営研究,No.26,pp.1-15 2023
組織アイデンティティの形成・変化への物質的作用 -株式会社太陽の事例研究- 石谷 康人 AAOS Transactions,Vol.12,No.1,pp.50-64 2023
ファミリー企業の伝統とイノベーションの両立としての両利きの経営 石谷 康人 VENTURE REVIEW(日本ベンチャー学会誌),No.42,pp.19-33 2023
アントレプレナーによるアイデンティティ・マネジメントと希少/異質な資源蓄積の関係性 石谷 康人 高知工科大学紀要,Vol.19,No.1,pp.9-41 2023
ファミリーアントレプレナーシップにおける伝統とイノベーションのシナジー:株式会社サニーマートの事例研究 石谷 康人 関西ベンチャー学会誌,No.15,pp.35-46 2023
組織アイデンティティ形成への物質的影響 石谷 康人 AAOS Transactions,Vol.11,No.1,pp.149-155 2022
アントレプレナーシップと希少/異質な資源の結びつき:不織布メーカーの比較分析 石谷 康人 企業経営研究,No.25,pp.49-64 2022
戦略への縦断的アプローチによる組織アイデンティティ形成の考察 石谷 康人 イノベーション・マネジメント,Vol.19,pp.71-89 2022
組織におけるマテリアリティとアイデンティティの関係性 石谷 康人 組織学会大会論文集(トランザクションズ),Vol.10,No.1,pp.91-96 2021
組織アイデンティティの継続的構築 石谷 康人 高知工科大学紀要,Vol.18,No.1,pp.77-102 2021
リレーショナルなアイデンティティ・ワークが誘発する専門職のアイデンティティ再構築 石谷 康人 企業経営研究,No.24,pp.57-71 2021
アントレプレナーによるアイデンティティおよび戦略の創造とコンテクストの関係 石谷 康人 関西ベンチャー学会誌,Vol.13,pp.56-66 2021
アントレプレナーのアイデンティティ資本を源泉とするアイデンティティと戦略の創造 石谷 康人 企業経営研究,No.23,pp.1-15 2020
アイデンティティ・ワークと新製品開発を伴う戦略実践の結びつき ―YAMAKIN株式会社の金属焼付用陶材製品開発の事例研究― 石谷 康人 VENTURE REVIEW,No.36,pp.59-73 2020
ARCSモデルに基づくワークシート法の開発と評価 石谷 康人 高知工科大学紀要,Vol.17,No.1,pp.39-55 2020
アイデンティティ資本に基づくアイデンティティと戦略の創造 石谷 康人 組織学会大会論文集(トランザクションズ),Vol.9,No.1,pp.126-132 2020
アイデンティティ資本に基づくアイデンティティ・ワークと戦略ワークの融合 石谷 康人 経営教育研究,Vol.23,No.2,pp.53-62 2020
戦略的変化とアイデンティティ・ワークの相互関係 石谷 康人 関西ベンチャー学会誌,Vol.12,pp.1-11 2020
アイデンティティ形成と戦略実践のミクロレベルの相互作用 石谷 康人 組織学会大会論文集(トランザクションズ),Vol.8,No.1,pp.134-139 2019
アイデンティティ駆動型のエフェクチュエーションからの持続的競争優位の確立 石谷 康人 高知工科大学紀要,Vol.16,No.1,pp.151-176 2019
テクノロジー・アントレプレナーシップにおけるアイデンティティ形成と戦略実践の結びつき 石谷 康人 イノベーション・マネジメント,No.16,pp.103-120 2019
G. H. Mead の社会的自我論の拡張による組織的自我論の構築 石谷 康人 組織学会大会論文集(トランザクションズ),Vol.7,No.2,pp.221-226 2018
起業家的アイデンティティからの持続的競争優位の達成 ―山本貴金属地金株式会社の歯科用金属事業の事例研究― 石谷 康人 VENTURE REVIEW,No.32,pp.15-29 2018
持続的競争優位の源泉としての組織アイデンティティ ―中澤薬業株式会社の事例研究― 石谷 康人 VENTURE REVIEW,No.31,pp.76-80 2018
分権型ビジネスモデルを駆動する経営理念の浸透 石谷 康人 高知工科大学紀要,Vol.14,No.1,pp.167-182 2017
経営理念の浸透の循環プロセスモデル 石谷 康人,松村 一弘 高知工科大学紀要,Vol.13,No.1,pp.115-125 2016

横スワイプで表の続きをご覧いただけます。

学会発表・講演など

  1. 創業者のアイデンティティとアントレプレナーシップを引き継ぐ経営:株式会社垣内の事例研究,関西ベンチャー学会第23回年次大会(2024)
  2. 創業者のアイデンティティとアントレプレナーシップを引き継ぐ経営:株式会社垣内の事例研究,関西ベンチャー学会第23回年次大会(2024)
  3. 「卒業後も研究を続けるMOT生」~最新の研究成果の紹介~「企業家的レガシーを介した伝統とイノベーションの相互作用:司牡丹酒造株式会社の事例研究」,東京理科大学大学院経営学研究科(2023)
  4. 企業家的レガシーを介した伝統とイノベーションの相互作用,企業家研究フォーラム2023年度年次大会(2023)
  5. 組織アイデンティティの形成・変化への物質的作用 -株式会社太陽の事例研究-,組織学会2023年度研究発表大会(2023)
  6. 戦略とアイデンティティの結びつき:井上石灰工業株式会社の事例研究,日本企業経営学会の第64回研究大会(2023)
  7. 世代を超えた企業家活動と組織アイデンティティの結びつき,企業家研究フォーラム2022年度年次大会(2022)
  8. 組織アイデンティティ形成への物質的影響,2022年度組織学会研究発表大会(2022)
  9. 戦略とアイデンティティの結びつき:不織布メーカーの比較分析,日本企業経営学会 第63回研究大会(2022)
  10. 地域のBtoB中小企業のアイデンティティと戦略の結びつき,第78回組織学会九州支部例会(2022)
  11. 創業者のアイデンティティの進化とアントレプレナーシップ,企業家研究フォーラム2021年度年次大会(2021)
  12. 組織におけるマテリアリティとアイデンティティの関係性,2021年度組織学会研究発表大会(2021)
  13. アントレプレナーによるアイデンティティおよび戦略の創造とコンテクストの関係,関西ベンチャー学会第20回年次大会(2021)
  14. リレーショナルなアイデンティティ・ワークが誘発する専門職のアイデンティティ再構築,日本企業経営学会 第61回研究大会(2020)
  15. アイデンティティと戦略の相互作用:株式会社太陽の事例研究,企業家研究フォーラム2020年度年次大会(2020)
  16. アイデンティティ資本に基づくアイデンティティと戦略の創造,2020年度組織学会研究発表大会(2020)
  17. 戦略実践とアイデンティティ・ワークの相互作用,日本企業経営学会第59回研究大会(2019)
  18. アイデンティティ・キャピタルのフューチャー・デザインに基づく進路指導,日本教育工学会2019年秋季全国大会(第35回)(2019)
  19. 企業家と意思決定:株式会社技研製作所の事例研究,企業家研究フォーラム2019年度年次大会(2019)
  20. アイデンティティ形成と戦略実践のミクロレベルの相互作用,組織学会2019年度研究発表大会(2019)
  21. アイデンティティ形成と現場実践の相互作用がもたらす従業員の成長,日本マネジメント学会(2018年度)第2回関東部会(2019)
  22. Development of Organizational Capability from Entrepreneurial Identity,PICMET (Portland International Conference on Management of Engineering & Technology) 18(2018)
  23. G. H. Meadの社会的自我論の拡張による組織的自我論の構築,2018年度組織学会研究発表大会(2018)
  24. 企業家のアイデンティティ形成がもたらす組織成長への影響,企業家研究フォーラム2018年度第16回年次大会(2018)
  25. ARCSモデルに基づくワークシート法の評価,日本教育工学会 研究会(2017)
  26. Meadの社会的自我論の拡張による組織的自我論の構築と事例分析への応用,組織学会 九州支部例会(2017)
  27. 研究開発型中小企業の成長に及ぼす時代のコンテクストの影響,企業家研究フォーラム 2017年度年次大会(2017)
  28. 経営理念の浸透がもたらすビジネスモデルの徹底遂行 -株式会社一条工務店の事例分析-,2017年度組織学会研究発表大会(2017)
  29. インストラクショナルデザインに基づくワークシートの大学講義への導入,日本教育工学会 研究会(2016)
  30. 地域企業の圧倒的シェア獲得のメカニズム-中澤氏家薬業の事例分析-,『企業家研究フォーラム』2016年度年次大会(2016)

科学研究費

KAKENは国立情報学研究所が行っているサービスです。

区分 研究課題 研究種目 研究期間 課題番号
代表 アイデンティティ形成とニッチトップ達成の結びつきのメカニズム解明 基盤研究(C) 2019 - 2021 19K01838
代表 ファミリーアントレプレナーシップにおける社会情緒的資産と社会物質性の関係性の解明 基盤研究(C) 2022 - 2024 (予定) 22K01729

横スワイプで表の続きをご覧いただけます。

社会貢献及び広報活動

学外委員・学会活動など

  1. 映像情報メディア学会 アントレプレナー・エンジニアリング研究委員会幹事(2015~2017)

その他の社会活動など

  1. 高知県立山田高等学校様向け出前授業(2018)
  2. 京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科 非常勤講師(テックリーダー演習1の分担)(2018)
  3. 京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科 非常勤講師(テックリーダー演習1の分担)(2017)
  4. 首都大学東京 経営学系 非常勤講師(競争戦略論)(2016~2017)
  5. 土佐MBA 講師(2016)
  6. 京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科 非常勤講師(テックリーダー演習1の分担)(2016)
  7. 首都大学東京 経営学系 非常勤講師(競争戦略論)(2015~2016)
  8. 土佐MBA 講師(2015)
  9. 土佐MBA 講師(2014)

横スワイプで表の続きをご覧いただけます。