- システム工学群
- 大学院
愛知時計電機株式会社
Tanaka Masako田中 雅子さん
- まず、やってみる。私の背中を、強く優しく押してくれたのが高知工科大学でした。
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愛知時計電機株式会社
(システム工学群2016年卒業/大学院修士課程知能機械システム工学コース2018年修了)
高知工科大学の徐々に専門を選択できるシステムに惹かれたことが入学動機。高校生の頃はロボットに興味があったものの、機械と電気のどちらの視点で学ぶべきか悩んでいたんです。この大学なら、入学してからじっくり考えて決められると思いました。入学して最初に印象的だった授業は、スタディスキルズ。将来のことや友人づくり、大学の学びに対する不安が解消できました。また、初めて土佐弁に触れた時の衝撃は今でも忘れられません(笑)。
学士課程から修士課程を通して機械・航空システム制御研究室に所属し、デバイスを完全非接触でワイヤレス給電する研究に取り組みました。新規テーマであったため、卒論発表までの短い期間で「テーマを決め、モノをつくり、結果を出す」ことはすごく大変でした。特に難しかったことは、モノをつくるにあたって、どうすれば形にできるのかを一から考える必要があったこと。先生から「現場を見に行っておいで」とアドバイスをいただき、企業の工作機械を一つひとつ自分の目で見たことで理解を深められました。モノをつくるなかで、専門分野ではない電気分野の設計をすることもあったのでくじけそうなときもありましたが、最終的には学会で優秀発表賞を受賞するなど、自信と成長につながったと思います。
先生方との距離が近く、親身な先生が多かったです。特に研究室の岡 宏一教授は「とにかく自由にさせてくれる」方で、「まずはやってみる」ことの大切さを教えてくれました。この教えは今でも仕事に生かされています。また、様々なコミュニティに所属していたので、学生との交流は広かったです。寮の友人、教職課程を共に学んだ友人、そして学群や研究室、海外研修などで知り合った友人など、今でも多くの友人と交流が続いています。
(岡教授と卒業式で)
入社してからは昨年度まで、超音波流量計の研究・開発に携わってきました。当社には類似品のない製品なので、完成した時にはとても充実感がありました。現在は、次のステップとして電磁流量計の性能改善の研究に取り組んでいます。
高知工科大学の研究室で学んだ「取り組む姿勢」は就職してからも大いに生かされています。新規テーマに取り組む粘り強さや、「まず、やってみる」という心構え、そして設計から実験まで全てに携わった経験が役立っています。ただ、企業ではどんなに素晴らしい製品を考えても、QCD(品質・コスト・納期)が悪ければ採用されません。その点については、社会人になってから意識できるようになったことかもしれません。
高知工科大学は、研究について様々な機会を提供してくれる環境で、挑戦しやすい学風でした。自分のやりたいことを全面的にバックアップしてくれる先生方と、それを応援してくれる友人に恵まれ、常にチャレンジでき、楽しかったです。
Memory of My Campus Life
"行動すること"と"知見を広げること"という先生方のアドバイスは大学生活に大きく影響しました。大学2年次に参加したタイでの海外研修「TNIサマープログラム」をきっかけにして、タイ・シンガポール研修やベトナムでのインターンシップ、黒竜江省ハルビン工程大学主催の氷像コンテストなど海外渡航する機会も多くもてました。弓道部での活動や、よさこいを通じた海外の学生との交流、友人と原付バイクで四国の様々な名所をツーリングしたりと、時間の許す限り目一杯楽しんだ学生生活でした。
(ハルビン氷像コンテスト) (原付バイクでツーリング)
みんな元気ですか?私も頑張ってます
ヨガに通って身体を動かすようにしたり、家でお抹茶を点てたりして、休日はゆっくりと過ごしています。特にお茶は会社に茶道部があるため、終業後にも茶道を楽しんでいます。また、社会人になってから中型バイクを購入しました。もし学生時代にこのバイクをもっていれば、原付バイクでのツーリングよりもっと遠くの場所へ旅ができたのにな、とちょっぴり残念な気持ちです。
(会社の茶道部にて)
2024年7月 取材