• システム工学群

株式会社高知放送

KOMATSU Noboru小松 昇さん

憧れの放送局で日々技術を磨く。
株式会社高知放送 技術局 放送技術部 勤務
(工学部 電子・光システム工学科 2006年卒業)

子どもの頃はテレビ全盛期、そのカッコよさや華やかさに憧れ、放送局で働きたいという思いは、年を追うごとに大きくなっていました。理系が得意科目だったので、めざしたのは放送局の表舞台ではなく技術部門。そのために、高知県内で通信工学の勉強ができる高知工科大学に入学を決めたんです。

初めての一人暮らしは、親元から離れて大人に一歩近づけていることを実感し楽しい日々でした。大学の勉強についていけるか、という不安もありましたが専門性の高い内容に戸惑いながらもなんとかついていけました。3年次からは岩下先生(岩下 克教授)の研究室に所属。岩下先生も高知工科大学へ着任されてすぐの頃で、私は研究室の第1期生として「光ファイバーの伝送劣化」についての研究に取り組んでいました。

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放送局の技術部門で働くという夢に向かって具体的に動き出したのは、インターンシップがきっかけでした。愛媛県のテレビ局でのインターンシップに参加した経験は、それまで茫洋としていた夢をしっかりとした目標に変えてくれました。そのテレビ局の技術部門の方から、「第一級陸上無線技術士」の資格が必要と教えていただいたのもこの時。それまで続けていたコンビニエンスストアのアルバイトもやめ、国家資格の取得に向け勉強に集中、試験科目のうち「電波法規」などは在学中に合格することができ、その他必要な科目は入社後に合格しました。時間があれば図書館で専門書を読みながら試験勉強をしていたのも、今となっては懐かしい思い出です。また、就職活動では、苦手な小論文の対策として就職支援部の方々に小論文の添削をお願いするなど努力を続けました。

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頑張った甲斐があって、2006年、念願の高知放送(RKC)へ入社。現在までテレビ局の制作技術の仕事に携わっています。平日午後からオンエアされている「eye+スーパー」や夕方からの「こうちeye」など、スタジオでの生放送では、通称サブと呼ばれる副調整室で、番組制作用機器を操作し、複数のカメラの映像を切り替えていくスイツチャーや音声の調整などを手がけています。また、イベントなどでは中継車で現地に向かい、中継の技術責任者(テクニカルディレクター)を担当するので「龍馬マラソン」や「よさこい祭り」など大きなイベントの時期は多忙を極めます。

また、2022年春には新社屋が完成する予定です。それに伴い、最新の放送用機材の導入など技術的な改革も進みます。より良いシステムを作り上げるため日々重ねられる議論に、技術部門のスタッフとして参加しています。今まで先輩方が築いてこられた仕事を引き継ぎ、より良い映像作品を作り上げられるよう今後も努力していきます。

Memory of My Campus Life

入学した当時、新しい学舎や芝のグラウンドなど、大学らしい環壊がとても気持ちよかったです。岩下先生にはとても優しくご指導いただきました。時々研究室のメンバーをご自宅に招いてくださり、食事をご馳走してもらいました。ご出身熊本の本場の馬刺しがとても美味しかったことを覚えています!

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みんな元気ですか?僕は頑張ってます

就職活動中に知り合った奥さんと、7歳の娘と4歳の息子の4人家族で、休みの日は公園で遊んだりしています。また、会社の硬式テニス部にも参加していて、日躍日に練習で汗を流すこともあります。

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高知放送(RKC)は日本テレビ系列なので、毎年箱根駅伝のテレビ中継には応援で駆けつけます。大変ですがとてもやりがいのある仕事。是非とも高知工科大学の後輩たちも我々の仲間に加わっていただきたいです!

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2020年7月 取材