• 情報学群

株式会社インターネットイニシアティブ

NAKATSU Satoshi中津 智史さん

本物を肌身で感じて学び、ITで未来を描く。
株式会社インターネットイニシアティブ プロフェッショナルサービス第一本部 コンサルティング部 勤務 シニアコンサルタント
(工学部 情報システム工学科 2006年卒業)

「ITが世界を変える」と可能性を感じて、この道に進もうと決めたのは中学の時。全国から情報系の大学を探し、将来像が描けたのは高知工科大学でした。クォータ制の導入や、企業出身の先生方が多く、産学連携が活発であり、何より先進技術を使ってメーカーと共同研究していることなどが、卒業後に社会で即戦力となる力をつけたかった自分にとって、すべて魅力的で光っていました。

けれど、入学の際、高知に向かう飛行機の窓から見下ろした景色は畑一色でした。「これは大学生活を謳歌できないかもしれない」と覚悟を決めましたが、初めて目にしたキャンパスは本当に綺麗で、授業の厳しさも期待通り。個性的な先生たちにビシバシ鍛えていただきました。

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なかでも面白かったのが、情報処理推進機構のIPAと産学連携で行った特別授業(現「ソフトウェア工学演習」)です。私たちのチームは、レンタカー会社が全国の在庫車両を自動的に活用できるアプリケーションを作成し、高い評価をいただきました。自分たちで実社会の課題を探り、それを解消できるプロダクトを今まで学んだ技術をつなげながら作り上げ、企業の方々にプレゼンテーションを行い、評価をいただく。まさに社会に出た時の基礎力を試された授業でした。

当時、世界一省エネで超高速なプロセッサーを開発していた岩田先生(岩田 誠教授)の研究室に所属しましたが開発に関わったわけではなく、「このプロセッサーが完成したらどんな未来が描けるか」に興味があり、そちらの研究に没頭させてもらいました。岩田先生は学生のことをよく見て、それぞれの個性に合わせたアドバイスをくださっていたことを今更ながら感じています。

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そして現在も、学生時代と変わらず「これを使って社会をどう変えられるか」に全力投球しています。日本のインターネットのパイオニアである弊社は、インフラ事業をベースに工場のloT化やスマートファクトリーの企画など様々な派生事業があり、私はそのニーズの掘り起こしや開拓を担っています。弊社のもつネットワークなど豊富なツールを自由に使って新しいビジネスのアイデアを企画することはとても楽しく、企画通り開発を進め社会に貢献していることを感じる瞬間が何よりモチベーションにつながっています。

【IIJ_Facebook】Impress DX Awardsグランプリ(平田機工使用許諾済).png

2018年には製造設備メーカーさんと共同で、製造業のスマートファクトリー化やものづくり現場のプロセス改革を推進するソリューション「Cognitive Factory」を企画・開発。出版社主催のImpressDX Awardsのアプリケーション/サービス部門でグランプリを獲得しました。いずれは世界で注目される企画を立ち上げ、社会を変えたという足跡を残すことが今後の目標です。

Memory of My Campus Life

大学の裏が山ということもあり、「星がこんなに見えるんだ」と感動するほど本当に自然が豊かでした。深夜に研究が終わったあと、岩田先生に「大学の駐車場にカブトムシがいっぱいいるぞ」と教えてもらって、友人たちと採りに行ったことも。運よく数匹ずつ捕獲できそのカブトムシを連れて車でレストランに移動したのですが到着すると車内でカブトムシが行方不明に。それから数日経っても見つからず、みんなで忘れることにしました(笑)

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カブトムシが行方不明になった車

みんな元気ですか?僕は頑張ってます

同僚に「人って30歳を過ぎると新しいことをしないよね」といわれて、何か挑戦してやろうと思い、一番敷居が高そうだったサーフィンを始めました。会社のパパ友ママ友たちと子どもを連れてよく海に出かけています。

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2020年7月 取材