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株式会社技研施工

YAMAMOTO Masayoshi 山本 昌芳さん

独創的な技術を創造し、新しい装置や工法を開発する。
株式会社技研施工 技術部 技術課 勤務
(工学部社会システム工学科2005年卒業/大学院修士課程 社会システム工学コース2007年修了)

私が勤務する株式会社技研施工は、技研グループが世界で初めて開発した無振動・無騒音の杭圧引抜機「サイレントパイラー」を活用した建設工事や工事に関するコンサルタント業務を行っています。私自身は現在、 装置や工法の開発業務を担当し、現場での工事を安全に完了させることや省力化・省人化を図りながら圧入作業を行えることを念頭に、より良い装置の開発に取り組んでいます。

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高校時代から、目に見えて形がどんどん組み上がっていく土木建築に興味があったのですが、高知工科大学は、専門的な科目に加えてインフラに関わる科目全般を幅広く学べるカリキュラムが魅力で入学を決めました。大学のドミトリー(学生寮)に入り、その時初めて見たキャンパスの美しさに息を呑む思いでした。特に池の方から見た情報図書館の風景や、そびえ立つ高層のドミトリーはインパクトがありました。

初めての高知や大学生活への不安感などは、全国各地から集まってきた同期や先輩方との交流の中で、あっという間に払拭されました。後々所属することになった大内先生(大内 雅博教授)の研究室も、実は当時ドミトリーの近くにあったオーバックという飲食施設で知り合った大学院生の先輩に、研究室の手伝いを頼まれたのがきっかけでした。

研究室ではフレッシュコンクリート(固まる前のコンクリート)についての研究に取り組み、修士課程では一般的なコンクリートに高性能AE減水剤と増粘剤を添加し、高性能のコンクリートの開発をめざしていました。大内先生は、講義や自己学習の質問など、研究に関わること以外でも快く対応いただきましたし、打ち上げ等の席ではとてもフランクに接してくださいました。ただ、先生の発案で「研究室の留学生が日本語に慣れるために映画に行こう」となったのですが、連れて行かれた映画が「クレヨンしんちゃん」だったことには少し驚きましたが...(笑)。

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また、研究室で技術指導をしていただいた宮地 日出夫先生(2015年退職)には、コンクリートについての様々な知識や技術だけでなく、プライベートでも大変お世話になりました。現在趣味として楽しんでいるゴルフを教えてもらったのも宮地先生です。

研究には熱心に取り組んでいましたが、研究室の仲間とは夜な夜なドライブに出かけていました。時には、夜中に出発して気がつけば、橋を渡り神戸や広島辺りを走っていたり、全く人気の無いような山の中の道を心細い思いをしながら数時間も迷い続けたりしたのも、今となってはいい思い出です。

現在は、県外で働く友人が多いので直接会う機会は減りましたが、電話やSNSを通じて繋がっていますし、出張などで会えるときは食事などを楽しんでいます。 職場が高知なので、桜の咲く季節になると今もキャンパスを訪れています。いつまでも美しいキャンパスが維持されることを願っています。

Memory of My Campus Life

大学院修士課程1年の時には、大内先生から誘われてアメリカシカゴで行わわれた「SCC2005」という国際会議に参加しました。英語での発表にかなり緊張し、事前に研究室内の留学生にチェックしてもらった原稿を元に、喋るのが精一杯でした。実は、少しでも流暢に話せるようにと、英会話学校にも通って頑張ったのですが、どこまでうまく伝えることができたのか、はわからないまま。ただ、初めての海外旅行だったので、本場のステーキやシカゴピザも味わうことができ、本当にいい思い出になりました。もし学生時代に戻れたら、留学するなど、海外をもう少し体験しておきたかったですね。

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みんな元気ですか?僕は頑張ってます

週1回のペースでゴルフを楽しんでいます。会社にもゴルフ部があり、部活動で月1回プレーするのに加え、プライベートでラウンドしています。高知には良いゴルフ場がたくさんあって、ゴルファーには恵まれた環境ですね。

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2020年11月 取材