• システム工学群

国際航業株式会社

TAKAHASHI Nae髙橋 奈恵 さん

測量技術だけじゃなく学生生活の全てが今の仕事に生きています。
国際航業株式会社 公共コンサルタント事業部勤務 技師
(システム工学群(建築系) 2016年卒業)

建築に興味をもって進学した工業高校では、高知工科大学との連携教育が行われていました。高知工科大学の先生方が高校へ来てくださり、橋梁のモデルを作りながらその構造や強度について学びました。高校3年生の時には、複数の高校が集って安芸市の海際に休憩所を設計し造ったこともありました。このような関わりがあったので高校時代から高知工科大学を身近な存在に思えていたこともありましたし、オープンキャンパスで見た大学の美しさに魅了され、こんな大学に毎日通いたいと入学を決めました。

入学当初一番大きな不安は勉強についていけるか、ということ。工業高校出身だったので普通科と比較して数学や英語の勉強量が足りていないことは自覚していましたので、特に基礎的な科目が多い1年次は周囲についていけるか不安でした。入学してすぐに英語や数学のクラス分けのテストがあり、不安は見事に的中。ほとんど解くことができず、一番下のCクラスに配属になりました。ただ逆にそれが幸いして、先生方が根気強く教えてくださったおかげで基礎からしっかり理解することができましたし、そのクラスで出会えた友人たちは今でも連絡を取り合う仲になっています。なので、結果的にはこのクラスで良かったと思っています。

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建築に関する授業を履修するうち、「測量学」「測量実習」の成績が良かったこともあり、自分はどうも建築のデザイン関係よりも測量の方が向いているなと自覚しました。ということで高木先生(高木 方隆教授)の研究室に所属しました。高木先生は研究については厳しかったですが、「茶しばきタイム」と称してお茶を飲みながらホッと一息つける癒しの時間を作ってくださるなど気配りしていただきました。おかげで辛かった研究を乗り越えることができました。

卒業研究は、当時新しく開発されたソフトを使って、大学のグラウンド東側の盛土の写真から3Dモデルを作成し、その3Dモデルの精度が実際の測量値と比較してどれくらい正確なのかを実証しました。そのソフトは今も仕事で使っていて、大学時代の学びが仕事につながっていることを実感できています。

生まれ育った高知県から出たくないという思いが強かったので就職の時は大いに悩み、今の会社も周囲から背中を押され励まされての入社でした。国際航業株式会社は最先端の空間情報技術を活用して社会インフラの整備・構築や業務効率化をめざす空間情報コンサルティング事業を展開している企業です。所属する事業部では国や自治体の仕事が主で、航空写真撮影、航空レーザー測量、ドローンによる測量などの航測業務や自治体の都市計画の基本になる地図の作成などを行っています。昨年4月までは、現場でドローンを飛ばすなどして撮影したり計測したりの仕事でしたが、現在は顧客対応などマネジメント業務がメインになっています。大学の学びからつながっていることの多いやりがいある仕事にこれからも頑張って取り組んでいきます。

Memory of My Campus Life

高木研究室では、定期的に先生のご自宅でパーティーを開催していただきました。パーティーには毎回テーマがあり、タイ料理であったり、燻製料理や窯で焼いたピザだったりを皆で協力して作り、お酒とともに楽しんでいました。また、研究の一環で研究室メンバーで野外研修に出かけ山登りをしていました。研究機材を抱えて登るのでかなり大変でしたが、寝袋での野宿やBBQでの食事などを通して研究室メンバーの連帯意識はとても深まりました。

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みんな元気ですか?私も頑張ってます

同じ職場の人と2年前に結婚しました。コロナ禍でなかなか外出ができませんが、以前は半年に1回くらいのペースで、二人で旅行を楽しんでいました。高知出身なので、お酒も大好きですが、外飲みができないときはお家居酒屋で盛り上がっています。

★【髙橋さん提供】旅行写真unnamed.jpg

2021年11月 取材