• システム工学群

矢崎総業株式会社

OONISHI Saki大西 早希さん

多くの先生方に気にかけていただき支えてもらった学生時代でした。
矢崎総業株式会社 インフラシステム技術開発センター 電源システム開発部 P S3チーム
(工学部電子・光システム工学科2003年卒業)
先生や学生が自由に集っていたコモンスペースでの雑談から様々なことが生まれていった気がします。

中学の頃にTVゲームがきっかけでプログラムに関心をもち工業高校へ進学したものの、モノを作ることへの興味の方が強くなり回路を設計できるようになりたいと思うようになりました。ちょうど高知工科大学が開学した時期で、電子・光システム工学科への進学を決めました。入学当初は勉強についていけるか、友だちができるか、など不安でいっぱいでしたが、専門的な科目や実験などでは工業高校で学んだ知識を生かせて有利に学べたこともありました。当時は女子学生がほとんどいなくて、同期に唯一いた女子も転学科してしまったため学科で女子は私一人になってしまいました。それもあってか、卒業研究で大変お世話になった原先生(2006年退職)をはじめたくさんの先生方が気にかけてくださいました。八田先生(現 副学長)と綿森先生(現 特任准教授)が行われていた「アイボふれあい体験」や近隣の小学校でのパソコン教室に誘っていただいてサポートとして参加し、おかげでコミュニケーション下手だった性格が少しは積極的になれた気がします。また、教員室の前にあるコモンスペースには先生や学生が集い、雑談をしたり時には授業内容のフォローがあったりと、先生との間に垣根がなく親密な関係を築けていました。

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(原教授と卒業祝賀会で)

矢崎総業株式会社に入社したきっかけもコモンスペースです。インターンシップ先に迷っていた時、コモンスペースで声をかけられた野中先生(2013年退職)から紹介され、2週間の実習を受けたのが会社との出会いとなりました。実習中に感じた雰囲気の良さに加え、1期上の先輩が入社を決められていたのもあって志望し採用されました。

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入社後しばらくは、カスタムIC試作のためのデジタル回路の言語設計を担当していました。大学時代に研究室でVHDL(ハードウェア記述言語)に触れていたことから比較的スムーズに取り組むことができましたし、その後の仕事についても大学で「システム」という考えのもと関連分野を幅広く学んでいたことで、専門外のことでも取っ掛かりやすかったのは大学の学びのおかげだと思います。

現在は先行開発部署に所属しています。クルマを取り巻く環境などの変化に応じて、将来どのような技術や商品が必要になってくるかを予測、推定し開発することで、 顧客に対して新しい価値を先行提案するという業務内容で、その中で主に電源系を担当しています。カーボンニュートラルなど環境に関する対応も含め、電気自動車やその先のモビリティなど、どのようなクルマが必要になってくるかをしっかりと見据え、より将来に有用な開発 ができるようこれからも努力したいと思っています。

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休みの日は子ども中心の生活、落ち着いたらスキーも再開したいです。

職場結婚し、現在小学生の子どもが2人いるので、休日は子ども中心の生活をしています。一緒に工作をしたり、お菓子を作ったり。昨年のクリスマスは、子どもと一緒に考えたクリスマスケーキを作って楽しみました。独身時代は会社のスキー部に所属していて、会社の近くにある富士山の裾野のスキー場によく行っていました。子育てがひと段落したら、またスキーも再開してみたいですね。

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(小学5年生と小学1年生の姉弟です)

2023年3月 取材