ロボット工学専攻

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さまざまな機械に「賢さ」を与える制御技術などの最先端領域を開拓

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学ぶ意義

日常のあらゆるシーンでロボットが活躍する時代。特に高齢化社会の到来により、医療や福祉、介護などの分野で人間をサポートする「ヒューマン・フレンドリー・ロボット」への期待が高まっています。本専攻では、ロボットをはじめとする先端機械をより早く正確に制御するだけでなく、ロボットに人の感性を理解させ、人と協調できる「賢さ」を付与する研究を進めています。

将来の展開

本専攻を修了し卒業した後は、ロボット関連分野のみならず、ロボットを制御するために欠かせないプログラミングや人工知能の知識を生かし、ソフトウェア開発や鉄道、銀行などの大規模なシステムの運用といった分野で能力を発揮することも可能です。また医療機器や介護機器のメーカーでエンジニアとして人に優しい機器の開発に携わり、社会に貢献する道も開かれています。

学べる科目の例

ロボット工学概論

車輪型ロボット、歩行型ロボットとマニピュレータ(操縦型ロボット)を対象として、機構、力学、計測、知的制御に関する基礎知識について学習します。応用として、掃除ロボット、救助ロボット、福祉介護ロボット、リハビリ・健康増進ロボットなどについても紹介します。

人工知能

人工知能(AI=Artificial Intelligence)の基本概念の導入と、ニューロコンピュータの基礎を学び、人間のような融通性(パターン認識と問題解決システム)を備えた知能ロボットを実現するための基礎知識を習得します。

メカトロニクス1・2

1ではメカトロニクス製品を動作させるのに必要となる要素技術について基本的事項を学習します。2ではロボット、自動車などを例にあげ、個々の要素技術がどのように応用・統合され、システムとして動作しているのかを具体的に学びます。

ロボット制御工学

工学ロボットをより高精度・高速度で動かすための運動学と動力学を学び、ロボットの代表的な制御法として、PD制御法、トルク計算制御法、加速度制御法、適応制御法、軌道計画法、経路計画法について、実例を挙げながら講義します。

研究テーマの一例

「回生エネルギー」を利用し、インテリジェントな福祉機器を開発

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米田 圭佑くん

システム工学群ロボット工学専攻4年
愛媛県立松山北高等学校出身

脳梗塞などによって半身が麻痺した人のための、インテリジェントな短下肢装具の開発を研究テーマにしたいと考えています。ポイントは、マイコン制御により歩行で生じる運動エネルギーでモーターを駆動させ、「回生ブレーキ」として利用する技術。これにより、バッテリーを必要としない、軽くて使いやすい装具を作ることが可能になります。

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入試情報(学士課程)