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人間行動専攻
人間の生物学的・社会的特性に関する深い知識をベースに、よりよい組織づくりに貢献できる力を養う
学ぶ意義
経済学・経営学の基本的な科目に加えて、生物としての人間の特性を学ぶための社会科学と生物学の融合系の科目、人間の心について学ぶための心理学系の科目を学びます。さらに実験経済学などの実験系の科目によって、自らの体験を通して人間行動を学ぶことができます。このようにして、人間行動に関する基礎的・専門的理論から、人間行動を理解する方法論までを総合的に習得することを目標とします。
将来の展開
本専攻では心理学や生物学などによって本質的な人間性を学ぶことができます。これらの知識を経済学や経営学の知識と結びつけることによって、現実の社会場面における問題解決が可能となるでしょう。こうした総合的・実践的知識を生かし、公務員や企業の総合職など、社会のさまざまな場面で活躍することが期待されます。また、自ら実験し、新しい科学的知見を生み出そうとする向学心の高い学生も大歓迎です。
こんな講義があります
実験経済学
実験経済学では実際の人間の行動を観察することで、より説明力のある経済理論を構築していきます。本講義では受講者自身が実験に参加し、その行動と経済理論との整合性を検証することで、実験経済学の分野で明らかになった人間の特性に関する知見、制度への活用などを理解します。
行動経済学
本講義では、感情、直観などのこころの働きを重視し、私たちの現実により即した経済学を再構築しようとする学問である「行動経済学」について解説します。言い換えるなら本講義は、経済学の講義であると同時に人間の「非合理性」について学ぶ講義であるともいえます。
社会心理学応用
態度(モノ、人などの好き嫌い)は社会心理学の中心的テーマのひとつで長い研究の歴史があります。本講義では食べ物の好き嫌いといった単純なものから、環境問題についての態度、外国人に対する偏見、政治的態度などの複雑で社会的に重要なものまで様々な態度の心理メカニズムについて学びます。その際、心理学における研究だけでなく、脳イメージング法を用いて態度の脳メカニズムを検討した最近の研究も紹介します。
こんな研究室があります
行動経済学研究室 (林 良平講師)
人間行動の法則性をデータで解き明かし、経済学をより頑健な学問にします。
《受け入れ可能な専攻》人間行動/経済政策/スポーツマネジメント
人々の行動は心理、認知、感情、文化的要因に影響されて偏りが生じます。行動経済学では、その偏りの規則性を明らかにすることを通じて、これまでの経済学では説明できなかった事象を説明できるようにしたり、政策の有効性を高めたりすることに貢献しています。本研究室では、実際の人間行動を、スポーツデータ(競泳、競艇、野球、サッカー、相撲など)、教育データ(学業成績、寮の部屋割り、共通テストなど)、ボードゲームデータ(将棋、チェスなど)などから収集し、統計分析しています。
進化・社会心理学研究室 (三船 恒裕教授)
心の科学的理解をめざして、日々、実験に取り組んでいます。
《受け入れ可能な専攻》人間行動/経済政策
心理学は文系の学問の中でも理系的な分野と言われています。それは実験し、データを統計的に分析しながら、科学的に心を理解しようと試みているからです。学生はまず、心を実験するとはどういうことかを学ぶため、グループで実習を行います。その後、個々人の興味に基づいて自分なりの仮説を検証する研究に進みます。そのトピックスは、看板広告やキャッチコピーの効果、経済ゲームにおける罰の効果、性格特性構造の分析、インスタグラム使用者の特徴分析など、様々なものがあります。