航空宇宙工学専攻

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絶対的な安全性・信頼性が求められる航空機や宇宙機器の設計・開発を学ぶ

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学ぶ意義

近年、最新鋭の航空機の開発に日本の機体メーカーやエンジンメーカーが関わってきました。国内でも半世紀ぶりの国産旅客機、MRJが登場します。また宇宙に目を向けると、HⅡB新型ロケットの開発や、惑星探査船の帰還など多くの注目を集めています。このように日本の航空宇宙工学分野は、世界最高レベルの技術を維持しながら、さらなる研究開発に挑戦し続けています。

将来の展開

本専攻では、流体力学、材料力学、機械力学、熱力学、制御工学といった5力学を基本に、航空力学や宇宙計測工学など航空宇宙工学に関する深い専門知識と技術を身につけ、航空宇宙開発を支える高度エンジニアをめざします。卒業後は、航空宇宙開発の専門機関や企業で、航空機やロケット、航空宇宙機器関連の開発・設計の技術者や研究者として活躍が期待されます。

学べる科目の例

航空宇宙工学概論

航空と宇宙に関する発達の歴史などについて知識を深めるとともに、航空機に関しては空気力学、構造や開発の概要などについて学び、衛星など宇宙システムに関しては制御・追跡・通信等について学びます。

航空力学

航空機が飛ぶための根源である揚力発生、推力発生の原理などについて理解します。翼については2次元翼型、3次元翼について学び、さらに航空機を推進するために不可欠なプロペラとジェットエンンジンついても学びます。

宇宙計測工学

宇宙の各領域についての物理的知識を深め、それぞれの対象に応じた計測方法(探査機等による観測、レーダーなどによるリモートセンシング等)を学びます。具体的な計測例を交え、センシングデータ処理の問題点についても議論します。

誘導制御

航空機、宇宙機など飛翔体の動力学・運動学について解説した後、航空機の縦運動モードと昇降舵の応答および横・運動モードと方向舵応答、その運動制御方法を解説します。また、フライトコントロールシステムの概要も講義します。

研究テーマの一例

机の上で静かに回るジェットエンジンの開発

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波多野 勇気くん

システム工学群航空宇宙工学専攻4年
岐阜県立関高等学校出身

ジェットエンジンは空気を1000℃以上の高温に加熱し、高速のジェットにして噴き出します。そのため非常に危険で音も激しく、エンジンには近づくことはできません。そのジェットエンジンと原理は全く同じで、本物と同じように効率の良い羽根を開発し、わずか100℃程の温度に空気を加熱するだけで、机の上で回るモデルを作ることが私の研究テーマです。

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入試情報(学士課程)