光エレクトロニクス専攻

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光と電気(電子)を自在に操り、技術立国・日本の明日を担う高度な能力を持った技術者をめざす

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学ぶ意義

光エレクトロニクスは日本が世界をリードしている科学技術分野の一つ。世界で初めて光ファイバの構造を発明したのは日本の研究者。VADと呼ばれる光ファイバの量産方式も、日本企業が世界に先がけて独自に開発しました。本専攻では、光エレクトロニクス分野の最先端研究を行うとともに、光エレクトロニクスの本質を学び、光を自在に操る高度な能力を持った技術者をめざします。

将来の展開

現代文明を支え、その未来を照らす光エレクトロニクス技術。その応用範囲は、これからも大きく広がっていきます。本専攻で学んだ学生たちの就職先も、情報通信企業、エレクトロニクスメーカー、光電子素材メーカーといった業種から、電力会社や先端医療機器メーカー、マルチメディア企業や映画などのエンターテイメント産業など幅広い業種が想定されます。

学べる科目の例

電磁波・光波

高速通信システム、TVのアンテナ線やプリント基板上の配線など、高速・高周波領域でどのようなことが生じているのかを学び、高周波回路技術を習得します。分布定数回路の基本的な式を理解し、同軸線路について学びます。

光デバイス

21世紀は「光」の世紀と言われています。この光を制御するデバイスについて学びます。光の反射・屈折・偏光といった基本的特徴、固体中での電子状態と光学的特性の関係、この光物性を用いたデバイス(受光素子と発光素子)についての知識を深めます。

光通信システム

光ファイバ通信の基本的構成、半導体光デバイスや光導波路の基本動作原理、光通信特有の変復調技術や伝送技術の基礎について学び、光通信システムの基本的概念を理解します。さらに波長多重、時分割多重、光増幅などの最新の光通信技術についても把握します。

信号解析

電気信号の本質である波についての数学表現と相関処理などの基本を学んだ後、重要な信号の解析法であるフーリエ変換について学びます。その後、応用に視点を移し、音声処理ソフトウエアを用いた信号解析を実践します。

研究テーマの一例

光通信をさらにパワーアップさせる次世代技術の開発に挑戦

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鳥山 智史くん

システム工学群光エレクトロニクス専攻 2013年3月卒業
(株)NTTネオメイト入社
徳島県立城北高等学校出身

スマートフォンやタブレット端末などの普及により、送受信される情報データ量は増加の一途をたどっています。高速に大量のデータを送れる光ファイバー通信網も、このままではやがてパンクしかねません。光の位相や周波数を制御し、効率的に情報の劣化を防ぐ技術の開発を進め、もっとサクサク・快適な光通信を実現したいと考えています

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