数理経済マネジメント専攻

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高い数学能力と経済・経営分野の幅広い知識を生かし、社会のさまざまな場で活躍する

学ぶ意義

高度な数学能力を持ち、各分野の経済・経営の領域で生かす能力を身につけることをめざします。また、地域経営において重要な経営戦略やマーケティング論、地域社会経済の活性化に有用な産業論、地域産業振興論、経済に関わる制度設計に必要な応用科目を幅広く基礎から専門まで習得することで、地域経営、行政経営を俯瞰的に捉えて、社会システムを創造、マネジメントするための教育研究を目標としています。

将来の展開

現代の金融業界に必須とされる高等数学を駆使して、銀行、証券会社等の金融系企業のアナリストや運用部門のスタッフ、また大量のデータを統計解析する能力を身につけ企業のマーケティング部門や経営戦略部門のデータ分析者として活躍することが期待されます。さらに、教職課程を履修することにより、中学・高校の教員として、生徒たちに数学の楽しさ、数学を学ぶ意義を伝える道も拓かれます。

こんな講義があります

進化社会学

プログラミング言語を用いて、文化進化のシミュレーションを行う方法について学びます。その過程で、社会科学の数学的理論において広く活用されている、差分方程式を用いた動学的モデリングと確率過程の考え方を習得します。

計量経済学応用

標本調査データを中心とするミクロ経済データを用い、個別家計や個別企業の行動について実証分析する方法を学びます。そのために、まず利用可能なミクロ経済データについて展望し、段階を踏みながらさまざまな分析手法や計量モデルについて学んでいきます。

ファイナンス論

投資に関するさまざまな分析・評価手法、資本資産評価モデルの導出法と使い方を学び、現代ファイナンス論の重要テーマである資本資産評価モデルの理解を進めます。そのため数学的な基礎として、微分、ラグランジュの未決定乗数法、そして確率変数の概念も併せて学習します。

こんな研究室があります

計量政治経済研究室 (矢内 勇生准教授)

社会をモデル化し、データ分析によって政治経済を理解する
《受け入れ可能な専攻》数理経済マネジメント/人間行動/経済政策

矢内研.JPG計量政治経済学は、社会の制度や人間行動についてのデータを分析する手法を研究します。 政治や経済に関するデータは大量に収集されています。しかしデータは、集めただけでは役に立ちません。正しい方法で分析することによってはじめて、データから科学的な知見を得ることができます。卒業研究では、各自が興味のある問題についてデータを集め、そのデータが生み出されるメカニズムをうまく説明できる統計モデルを作ります。統計モデルを使ってデータ分析を行うことで、社会や人間行動に関する理解を深めることをめざします。

進化モデル研究室 (小林 豊教授)

数理モデルを用いて、文化進化のメカニズムを解き明かします。
《受け入れ可能な専攻》数理経済マネジメント/人間行動

100.jpg文化とは、模倣や教育といった社会的伝達メカニズムを通して、人から人へ伝達される情報のうち、行動に影響を与えるようなもののことです。 ことば、宗教、ファッション、食習慣、名前、マナー、習慣、技術、民話、迷信、音楽、芸術、祭事、規範、常識、婚姻形態、道具、スポーツ、ギャンブル、映画、職業...文化の例は無数にあります。文化進化の研究では、様々な文化要素がどのように進化していくのかを明らかにするため、数理モデルの解析やコンピュータシミュレーションに加え、実験室実験も行います。

入試情報(学士課程)