カリキュラム・ポリシー

カリキュラム・ポリシー 〜教育理念・目標〜

高知工科大学は「人が育つ大学」として、学生が育つ環境を提供することを意識し教育課程の編成を行います。
時間割編成は、クォータ制を基本としますが、科目の適性を考慮し学期科目及び通年科目も配置します。
必修科目は設けず、全科目選択制とすることにより、多様な学生に対応し、各人の興味関心から自由に選択できるものとすることで、個性を伸ばす人材育成を可能とすると同時に学問の自由を体感させ、自由には責任が伴うものであることを自覚させます。
教育課程は、人文・社会科学等科目、自然科学等科目及び専門科目で編成します。
人文・社会科学等科目及び自然科学等科目には、それぞれ基礎科目と教養科目をおき、社会人として必要な知識や基礎力を身につけます。
基礎科目は、人文・社会科学等科目では英語を中心とした語学教育と人材育成科目で、自然科学等科目では数学と情報技術科目で編成されます。英語は読み、書き、聞き、話すことができる学習とともに、活きた英語に触れる機会を提供します。また、習熟度に応じたきめ細やかな学習指導を行うことにより、英語によるコミュニケーションスキルを身につけます。人材教育科目は入学時導入教育として大学で必要な学習の基礎スキルを学ぶスタディスキルズから社会に出るために必要なキャリア教育科目を体系的に配置し、日本語によるコミュニケーションスキル、自己管理力及び生涯学習力を身につけます。数学は、専門科目を理解するうえで重要な科目と位置付けており、習熟度に応じて段階的に学習できるプログラムを組むことで、必要な数量的スキルを身につけます。情報技術科目は、現在では必要不可欠な情報通信技術の基礎を理解し、当該技術の活用や活用する際のモラルなどの情報リテラシーを身につけます。これらのうち、数学、英語における習熟度別クラス編成と、教育講師による導入教育「スタディスキルズ」は、本学を特徴付ける教育プログラムです。
教養科目は、人文・社会科学等科目では芸術分野の科目も含め、歴史、倫理教育、英語以外の外国語科目等を配置し、幅広い教養を、自然科学等科目では物理学、化学及び生物学等の科目を配置し、専門科目を学ぶ上で必要な基礎知識を身につけられるようにします。
学生が人文・社会科学等科目及び自然科学等科目で修得した知識や汎用的スキル等に合わせて、専門科目で必要な専門知識を段階的に修得することで、深く幅広い知識と創造的思考力を身につけられる教育課程を編成します。

システム工学群の理念・目標

私たちの身近にある家電製品、自動車、ビルディングから最先端のロボットや宇宙技術まで、これらのすべては利用する人々と、これらを取り巻く環境に応じて日々進歩を続けています。たとえば、近年の自動車には多くのセンサが組み込まれていますし、道路にもたくさんのセンサが設置されており、これらがシステム的に安全走行を支援しています。このように単なるモノづくりではなく、システムの構築が今後ますます重要な技術になってきます。
システム構築の基盤となるのが機械、電子、建築土木の各工学分野であると言えます。システム工学群では、これらの各分野の基礎をまずしっかりと身につけます。そのうえで各専攻分野を学ぶことで、様々な課題に挑戦し、解決できる力強い技術者を育成します。
現在の工業を取り巻く環境は大きく変化しています。グローバルな経済競争と社会構造の変革、および地球環境の破壊などに対応できる技術者を目指します。

知能機械工学専攻

高度に知能化された機械システムを構築するには、従来の機械技術にメカトロニクスやコンピュータ応用の技術を組み合わせることが必要です。本専攻ではこのような次世代におけるものづくり技術で社会に貢献できる人材を育成します。

航空宇宙工学専攻

人類は技術を進歩させ、これを駆使しながら活動する範囲を地上から空へ、そして宇宙へと広げています。本専攻では高度な設計・製造技術で航空宇宙関連分野を支え、人類の進歩に貢献できる技術者の育成を目指します。

エネルギー工学専攻

エネルギーの確保及び効率的なエネルギーの管理は今後の重要な課題になっています。本専攻では機械工学、電気工学、システム工学などを融合し、次世代エネルギーシステム構築およびエネルギーマネジメントのできる人材を育成します。

電子・光工学専攻

高速大容量通信、高品質なエネルギーの安定供給など近未来のテクノロジー社会には電子・光技術が不可欠です。本専攻では電子工学と光エレクトロニクス技術を身につけ、その知識を活かした製品の製造・開発などにかかわる分野で活躍できる人材を養成します。

建築・都市デザイン専攻

安全・安心そして心豊かな未来社会の実現を目指す建築・土木系の専攻です。調査解析手法、意匠や構造・材料の設計を学び、ソフト・ハード両面から建築や社会基盤システムをデザインできる人材を養成します。

環境理工学群の理念・目標

持続可能な社会を建設するためには、広い知識、柔軟な考え、そして高い倫理観をもって、現在の科学技術が抱えている問題点を一つ一つ克服していくことが必要です。そこで本学群では、数理物理学、化学、生物学、材料科学の4分野に関する幅広い知識を身につけることを目的とした、講義・実験科目を提供します。さらに、環境数理、化学、生命科学、マテリアル工学の各分野の科目、および複数分野にまたがる講義科目について深く学び、理学・工学的センスを身につけます。また並行して、生産活動が社会・自然環境に及ぼす影響・効果を理解し、それに基づく対策や環境の価値を生かす方法を学ぶために、環境リテラシーを高めるプログラムを提供します。

環境数理専攻

自然科学および環境学の幅広い知識とデータサイエンス的スキルをベースに、持続可能な地球・社会づくりに向けて、幅広い分野でグローバルに活躍する上で必要な能力(分析力×デザイン力)を身につけるための基礎を学びます。

化学専攻

講義、実験、卒業研究を通して、有機化学、無機化学、高分子化学、物理化学、分析化学の知識を系統的に身につけることにより、物質を扱うサイエンスの諸分野で活躍できる人材を目指します。

生命科学専攻

さまざまな生命現象を深く理解することが出来るように、細胞生物学、分子生物学、生化学、ゲノム科学およびこれらの発展的な科目を学ぶとともに、実習・卒業研究を通して生命科学研究に必要な基礎技術と実践力を身につけます。

マテリアル工学専攻

数学・物理学・化学などの自然科学の幅広い知識に基づいて,金属・セラミックス・半導体などの各種材料(マテリアル)の特性とその応用分野を学び、卒業研究を通じてそれらの実際の研究への適用を身につけます。

情報学群の理念・目標

私たちを取り巻く情報環境は、コンピュータによる情報処理技術やネットワーク技術を活用した高度な情報システムの普及によって、急激に変化しています。それに伴い、誰もが情報化の恩恵を安心して受けられる環境の提供が急務となっています。このような革命的な転換の時代に対応できる技術者には、しなやかで人に優しい情報システムへの深い理解と同時に、情報に関わる技術の開発とその応用を推進できる能力が求められます。
情報学群では、柔軟で大胆な発想を育てることに主眼を置き、人に優しい情報環境を新たに創造できる人材や、情報を有益に活用できる人材を養成する教育プログラムを提供します。これを通して、情報技術が人間・社会と共生し発展できる社会を目指し、人と情報との関係や情報システムのあるべき姿をよく理解した上で問題発見・問題解決できる人材を育成します。

情報と人間専攻

これからの知的で高度な情報システムをデザインするための、人間の優れた知的能力の解明と、コンピュータによるその実現のため、知識の表現と利用、推論と学習、認識と理解、人と協調するシステムなどの教育・研究を通じて、人に優しい未来の高度な情報通信技術を有効に活用できる人材を育成します。

情報とメディア専攻

CGや映像などのデザイン、コンピュータやネットワークで情報メディアを扱う技術、メディアを通して、情報システムのあり方を学びます。ディジタルメディアエンジニア、映像制作関連、Webクリエータ、ソフトウェア開発など情報メディアを扱う幅広い分野で活躍できる人材の育成を目指します。

情報通信専攻

情報通信をより高品質で快適に行える新世代ネットワークシステムや、携帯電話などをはじめとした通信の性能を飛躍的に向上させる通信方式など、コンピュータネットワークに関する教育・研究を通じて情報通信の未来を担う人材を育成します。

コンピュータサイエンス専攻

ハードウェアとソフトウェアの両面から情報通信技術について深く理解し、あらゆる情報通信分野の中心で活躍できる人材を養成します。情報工学を体系的に学ぶことで、これからの技術の急激な進歩にも柔軟に対応でき、将来の情報システムの発展に寄与できる、真の情報通信技術者を目指します。

経済・マネジメント学群の理念・目標

経済・マネジメント学群は、社会経済における諸課題を理解し解決する社会システムの設計並びにマネジメントの教育及び研究を実現するため、①経済政策や地域政策など社会経済のシステム設計を主として扱う経済学分野及び関連する先端的な教育研究に必要な心理学や生物学などの社会生態分野を扱う経済学分野、②企業、起業や行政などの実践的経営など経営学が主として取り扱う経営システム設計に加えて、行政や政策などのシステムを含むマネジメント方法論の設計及び構築を主として扱う経営学分野と、これらの学際的な教育研究により、多様な価値観により社会を俯瞰的に捉え、社会経済における諸課題を分析し理解し、経済学、経営学、心理学などの学術分野を統合して活用し、社会システムを設計しマネジメントできる知識や知恵、マネジメント能力の育成を目指します。

人間行動専攻

経済学、経営学の基本的な科目に加えて、生物としての人間の特性を学ぶための社会科学と生物学の融合系の科目、人間の心について学ぶための心理学系の科目、経済的・社会的状況に応じた人間の実際の行動に関する科目を提供するとともに、実験経済学など実験系の科目について基礎から専門まで習得させることを目標とします。

経済政策専攻

経済学、経営学の基本的な科目に加えて、生物としての人間の特性を学ぶための社会科学と生物学の融合系の科目、人間の心について学ぶための心理学系の科目、経済的・社会的状況に応じた人間の実際の行動に関する科目を提供するとともに、労働政策や公共経済学などの政策系の学術分野との統合による制度設計や経済政策を習得させることを目標とします。

数理経済マネジメント専攻

経済学、経営学の基本的な科目に加えて、高等数学や数理経済に関わる科目、数学の教職を目指す学生に対しては教職科目に指定された数学科目を提供します。学習が数学に偏ることなく、社会における応用分野や具体的な貢献方法について教育することを目標とします。

地域・行政システム専攻

経済学、経営学の基礎科目、心理学や生物学などの融合系の科目を学ぶとともに、地域経営においても重要な経営戦略やマーケティング論、地域社会経済の活性化に有用な産業論、地域産業振興論、経済に関わる制度設計に必要な応用科目を幅広く基礎から専門まで習得することで、地域経営、行政経営を俯瞰的に捉えて、社会システムを創造、マネジメントする為の教育を目標とします。

企業・起業マネジメント専攻

経済学、経営学の基礎科目、経営学分野の中心である経営戦略論、組織論、マーケティング論、簿記・会計学、金融論の応用科目を習得し、企業経営あるいは起業において、新たなイノベーションの担い手となって組織経営を新たな次元で創造し、新しい価値創造を実現できる教育を目標とします。

国際経済マネジメント専攻

専門的な力を養うために、地域と地域の人々を深く理解し、つながりを実感してもらう地域共生概論・地域活性化システム論、豊かな国際感覚を養うための各種の経済系・経営系科目、外国人との幸福共創の基礎となるチームビルディング力を身に付けるための英語でのグループ演習と、最新の教育理論に基づいた実践的な英語による教育を目標とします。海外の大学での研修(留学)を奨励し、地球(グローバル)、国(ナショナル)、地域(ローカル)の実態と理想を理解し考える「グロ・ナ・カル」な視点を醸成することを目指します。

スポーツマネジメント専攻

経済学、経営学の基本的な科目に加えて、経営学の観点でのスポーツの在り方を考えるスポーツ社会学、スポーツ経営学、スポーツ産業論やスポーツマーケティングなどの専門科目を習得させることで、スポーツの選手、指導者、あるいはスポーツ経営や地域経営を担う人材を育てることを目標とします。